彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第十八章】 (ページ15)

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861話ですページ15

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遥弥が会議室に扉を開けると既にツナ達は席についていた。だがヒバリの姿はない。別に聞かなくても大方の予想はついているが尋ねると雲のVGを手にしてふらりの消えたらしい。

どうしよう。探したほうがいいのだろうかと少し青ざめているツナに遥弥は頭を横に振り「今は9代目達の話を聞こう」と告げた。その時にチラリと窓の外に目を向けて。

　＊＊＊

「ボンゴレイタリア本部に連絡し資料室にあるありとあらゆる蔵書や古文書を調べましたがシモンファミリーに関する文献はある時代以降、全て破棄されていました」

会議が始まった。最初に口を開いたのは遥弥に知らせに来てくれた9代目の守護者ガナッシュ・IIIである。ガナッシュの言葉に目を少し見開くツナ。ってことはと呟く獄寺の後に続くように9代目が口を開く。

「やはりシモンの連中の言うように…過去のボンゴレ内部にシモンファミリーの存在そのものを抹殺する動きがあったようじゃな」

「でどうやってわかったんだ？シモンのアジトは」

リボーンの問いかけに再びガナッシュが口を開く。曰く、初代シモンがボンゴレⅠ世へプライベートで送った手紙が残っていたようだ。

「ただし両ファミリーが結成される以前の手紙でボンゴレとは関わりのない遺品の一部として別室に保管されていました。その為、破棄を免れたのでしょう。

初代シモンはその手紙に海外へ旅に出た時の様子を綴っていたのです」

その中の一つ、彼は船が難破し漂流した末に辿り着いた無人島について記していた。初代シモンはその島を気に入り一族全員を住まわす聖地にしたいと言っていた。

ガナッシュの言葉にツナが反応する。

「聖地！！アーデルハイトが言ってた」

「なるほど無人島か。アジトには悪くねーな」

「場所はどこじゃ？」

「太平洋。強い磁場がありコンパスが効かないとしながらも初代シモンは予測で出した緯度と経度を記してます」

この辺りかと。とそう言ってガナッシュは目の前に広がっている地図の一部を指差す。その場所は日本からそう遠くないところだった。

「ここならば我々の戦力を集めるのにもそれほど手間取りません」

「そうと決まれば出発の準備じゃ！！シモンが完全覚醒するまでに7日しかない！！ボンゴレの総力を挙げてシモンと戦わねばならぬ！！

ありったけの構成員と武器を集結させよ！！」

バンッ！テーブルを叩きはっきりとした声で告げる9代目に「あの…」と恐る恐るツナが声をあげた。

「お願いがあります。9代目」