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827話です ページ11

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「バージョンアップを、お願いします!!」

その一言と覚悟を宿した眼差しにタルボは笑みを浮かべ大きく頷いてみせた。

「ではボンゴレリングのVer.アップをしてみるか。9代目よ。地下の部屋を貸してくれんか」

「わかりました。タルボのじじ様」

まさかこの城でできるとは思ってもいなかったのだろう。目を瞬かせた後、ツナは眉を下げながらこの城で出来るものなのかと問いかけた。その問いに対してタルボは愚問だとばかり「わしを誰じゃと思っとる」と返す。

「場所など選ぶか。その間、お前達はとにかく体を休めることじゃ。それが巡りに巡ってリングのためになる」

「え…は…はあ」

コクリとぎこちなく頷くツナは9代目に目を向けると、彼は部下の一人にタルボの案内を指示していた。

「……よろしく頼んだぞ。くれぐれも粗相のないように。綱吉君、客室まで案内しよう。ついてきてくれ」

「え、あ……はい…」

それでは後ほど。とタルボに頭を下げ9代目はツナ達と共にその場、後にした。

 ***

「あ、あれ……ヒバリさんは?」

客室に入り、9代目は黒いソファーに腰掛ける。続くようにツナ、遥弥、獄寺、了平、そしてティナがそれぞれの場所に置かれているソファーに深く座った。

ふぅ…とツナがため息を漏らしふと気付く。この場にヒバリがいないことに。

辺りを見回しながら尋ねると遥弥が隣の部屋に目を向けながら「隣の部屋だよ」と返した。

「そうですか……」

しーんと重い沈黙が走る中、最初に口を開いたのは了平だった。

「頭ではわかっていてもいまだに信じられん……まさかあの青葉紅葉が敵に回るとは…」

「それだとまるで青葉紅葉とは分かり合えたみたいな言い方だね」

「ああ。極限に思っていた!!……そう思っていたのに…あのスポーツマンシップは嘘だったのか!!」

悔しそうに顔を歪め自身の拳を自身の太腿に打ち付ける。その様子を見ていた獄寺も続けてこう言った。それを言うならSHITT・P!もだ、と。

「変わった奴だし人間じゃねーが素直ないい奴だと思ってたんだ…まさか殺しに手を貸すUMAだなんてよ…」

「「え!?」」

「(ま、まだUMAだと信じていたのか……)」

と言いたげな表情を浮かべながら、ツナはチラリとティナに目を向ける。その視線に気付いたティナは、ん?と首を傾げた。

『なんでこっちに目を向けるのかな、ツナ君?』

「へ、あ、い、え、あ、いや……な、何でもない……デス」

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作者名:夜野兎×さにー☆彡 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1  
作成日時:2018年10月1日 7時

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