今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:21,785 hit
小｜中｜大
4 ページ11
⠀
臣くんの誕生日会があったりとお店が慌ただしく、10連勤になってしまった私に気を遣ってくれた海崎さんが、"春休み"という名目で1週間のお休みをくれた。
⠀
そんな"春休み"の5日目の夜。特に予定もなく、夕方まで寝ていた私に
⠀
"今日店暇だから良かったら晩飯食べにおいでー" と海崎さんから電話があった。
⠀
こういうことはたまにある。父の食事を作るのはなんてことないのに、自分の分までは作る気にならなかったりして食事を抜いてしまうことがあるので、私としてはとてもありがたい。
⠀
しかもうちの店は海沿いにあってロケーションは最高だし、ご飯も最高に美味しい。
⠀
「今日何食べよ、やっぱいつものかなー。でもこの間もそうだったしな、今日は変えるか」
⠀
とかなんとかブツブツ呟いていたらあっという間に到着。さすが徒歩圏内。
⠀
お店の外には既に"close"の看板が出ていて、店内は薄暗くなっていた。
⠀
早く閉めたなら海崎さん早上がりできたはずなのに。申し訳ないな...
と思いつつもドアを開けると
⠀
⠀
「マジで近いんだね、家」
⠀
クスッと笑いながら一人でお酒を飲んでいる
臣くんがいた。
⠀
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：淀君 | 作成日時：2021年8月24日 21時
