偶然、必然（JN） ページ23
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「あ、また隣だね」
そう言ってニコリと笑うジェノくん。
なんという奇跡。彼とは最初の席替え以来ずっと隣同士なのである。
しかも5回連続。
クラスメイトは皆「なんだ、またお前ら隣かよー？」とニヤニヤしながら茶化してきた。
そんなんじゃないよ、と否定しながらも満更でもないのはきっと私だけで。
たぶんジェノくんは私のことなんてなんとも思ってないんだろうな。
はぁとため患をつけば、彼は眉尻を下げてこちらを見てきた。
「そんなに俺の隣の席イヤ?」
『え！いやっ、そうじゃなくて！！嫌じゃないよ？！』
慌てて返すと、そんなに必死にならなくてもいいのに、と笑われてしまった。
物理的に距離が近いってのも困りものだ。
学年でもトップクラスに人気なジェノくん。
そんな彼と、地味で目立たない私がこんなに話せているのも、全て"隣の席"という奇跡のおかげで。
かっこよくて誰よりも優しい彼に、私が想いを寄せ始めるのに時間はかからなかった。
ただのクラスメイト。
それでも、この特等席に居られるだけで十分だった。
それからしばらく経ったある日。
昼休みに職員室での用事を終えて、1人教室に帰っていた時のこと。
「ねぇ知ってる？ジェノくんって好きな人いるらしいよ」
「え、嘘、初耳なんだけど？！」
「なんか、1年のころからずっと片想いしてるんだって。同じクラスの子だって聞いたんだけど」
隣のクラスの女子が、そう話しているのが聞こえた。
イケメンで一途とか素敵だねー、なんて会話する声も次第に遠くなっていく。
(.......そっかぁ。ジェノくん、好きな人いるんだ)
ぼーっとしていると、気づけば予鈴が聞こえて。
廊下で立ち止まっていた私は、急いで教室へと走った。
チクリと刺すようなこの胸の痛みは、きっと気のせいだと思いたかった。
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ベニ(プロフ) - パピ子さん» わ！ありがとうございます〜！2も出来ましたので、また読んでいただけると嬉しいです🥰 (2022年12月29日 22時) (
レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
パピ子(プロフ) - やったぁー٩(●˙▽˙●)۶Part2楽しみにしてます！！ (2022年12月29日 0時) (レス) @page48 id: 504443380d (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - jenさん» なんと嬉しいお言葉、ありがとうございます🥹親子シリーズ、ありですね...笑 ほかのメンバーのお話もぜひ書きたいと思いますので、気長にお待ちください〜！ (2022年12月28日 13時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
jen(プロフ) - こんばんは…！いつも楽しく読ませていただいています 甘い…甘くてヘナヘナです｡:.ﾟஐ⋆*･:*ジェノくんステキ！ドリムちゃんたちみんな見てみたいです (2022年12月28日 0時) (レス) @page46 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - るんるさん» ありがとうございます...！来年のクリスマスのご予約ですね？笑 ご期待に添えるようにがんばります🥰 (2022年12月26日 22時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベニ | 作成日時：2022年11月30日 18時
