紫×貧血2 ページ12
iw
集合の1時間前に目が覚める。
普段だったらふっかに起こしてもらうまで俺は寝てるんだけど。
iw「ふっか？」
俺の声に反応して細い目をあけるふっか。
fk「、、おお、、ひかる」
iw「、、大丈夫？」
fk「うん。だいぶ。」
昨日より良い顔色に少し安心する。
気づけば、みんなから�爐佞辰�大丈夫？
って連絡が来ていたから、
貧血と診断されたことを報告する。
iw「いけるか？」
いつもよりも、猫背なふっかの背中を支えて、
家を出た。
ーーーーーーab
優先順位は自分よりもSnowMan。
そんなふっかとずっと一緒だから。
sk「ふっか、大丈夫かな、、？」
ab「、、、う、、ん」
ふっかが言う”大丈夫”ほど心配なことはなくて。
ふっかが来るまでソワソワした時間が続いた。
fk「はよー」
そんな心配をよそに、
何事もなかったように楽屋に入ってくる本人。
ab「え、大丈夫なの？」
fk「おう！ごめんな。心配かけて。」
その言葉に力が抜けて、ベンチにヘナヘナと座り込む。
fk「あざといぞ、阿部。」
ふにゃふにゃと笑うふっかに少し安心する。
fk「みんな昨日はごめんちゃい」
おどけて謝ってくるもんだから
みんなの心配も和らいだみたい。
ーーーーーーーーfk
楽屋に入れば俺に向けての心配の空気が広がっていて。
ふざけながら謝って空気を明るくする。
俺、迷惑かけちゃったよなぁ、、、。
そんなこと思っていると
sk「ふっか、大丈夫？」
足を冷やしながら笑顔でこっちへ来る佐久間。
fk「おー。佐久間も足大丈夫なの？」
sk「俺は大丈夫。みんながカバーしてくれるから。
ふっかも、キツくなったら俺たちを頼ってね」
にゃははと笑う佐久間の笑顔は挫折を乗り越えた強さがあった。
iw「いくぞー！」
照のかけ声と共に、コンサートがはじまった。
ーーーーーーーiw
1公演が終わり2公演目。
昨日の体調不良は嘘のように、絶好調なふっかだったけど、3公演の途中から、下を向いて俯き始めることが多くなる。
ガチガチのダンスパートは乗り切っているが、後半もなかなかの体力勝負。
すれ違った時にふっかと目があって。
手を差し伸べようとするけど、
やらせて。っていう無言の訴えを、俺は飲んでしまった。
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作者名：澪 | 作成日時：2021年11月25日 4時
