九十九話 奇跡 ページ8
「…なぁ、Aネーチャン。
もしこのままずーっと助けが来なかったら、オレ達ってば…」
『それ以上は言うな。今は黙って体力を温存せよ。』
「…ラジャー。」
夕方。
カラスの鳴き声を耳にしながら、オレンジ色に染まった空を只々見上げていた私は、無意識に『はぁ〜…』と溜め息を吐いていた。
そう。
私達はまだ丸太縛りから脱出出来ていない。
カカシさん達が去ってから既に4時間が経過しているが、その間ずーっとこうしてナルト君と二人で縛られたままなのだ。
あれから4時間近く誰も演習場に顔を出していないと言う事実は、奇跡と言っても過言じゃ無いと思う。
…4時間近く、12歳の少年と19歳の少女(?)が丸太に縛られている……
いやどんなカオス状況だよっ!!
自分でもツッコミたくなる位カオスだわっ!!
ぐるるるるるるっ
「『!!』」
不意に盛大にお腹が鳴り、元々空腹だったお腹が更に空腹に感じる。
…ヤバイ、このままだとマジで餓死しても可笑しくないぞ………
と、そろそろ自分の生命力が心配になってきた、その時だった。
「!、Aネーチャン!!あれ!!」
『!!』
演習場に、誰かが入ってきた。
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キイラギ(プロフ) - スカイさん» 返信遅くなってしまい申し訳ございません。面白いと言って頂き何よりです!更新再開は検討中ですが、気長に待って頂けたら光栄です。もしかしたら近々するかもしれません。 (2021年4月10日 17時) (レス) id: bbcff2f923 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - とても面白くて、一気に読んでしまいました.....!もしまた更新再開して下さったら本当に嬉しいです。作者を陰ながら応援させていただきます。 (2021年3月28日 14時) (レス) id: 5b3c3774ee (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 瑠威さん» コメントありがとうございます!面白いと言ってもらい嬉しいです!今後もどうか宜しくお願いします! (2020年3月13日 21時) (レス) id: 7df02dd123 (このIDを非表示/違反報告)
瑠威(プロフ) - 凄く面白かったです!続き楽しみにお待ちしてます! (2020年1月12日 0時) (レス) id: 248b7ead12 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» 前章でもコメントして下さった方ですよね!応援ありがとうございます!!こんな不束者の小説ですが、今章でも宜しくお願い頂けたら幸いです!! (2019年6月16日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キイラギ | 作成日時:2019年6月7日 20時