八十五話 速く(カカシside) ページ40
「自分より仲間を助ける事を優先する…か。ま!お前らしいっちゃお前らしいケド…そんなんじゃオレから鈴は奪えないぞ?」
ヒューッと何処からともなく風が吹いて来ている中、身構えているAに向かってそう言うと、少し眉間に皺をよせたA。
『そんなの、やってみなきゃ分かんないじゃないです……かっ!!』
「おっと!」
すかさず投げてきた手裏剣を、ギリギリの所で避けた。
チリンッと音をたてて腰に付けている鈴が揺れる。
「手裏剣術か。いつの間に…」
『私もずっと一つの事ばっか練習してた訳じゃ無いんですよっ!!』
と、今度は一気に六枚の手裏剣が飛んできた。
成る程。どうやらAはオレが思っている以上に色々な技を身に付けていたらしい。
…油断は出来ないな。
向かってくる手裏剣を睨みながら忍具ポーチからクナイを取り出し、そのまま手裏剣を弾き返そうとした…と、その時。
「…あれは……」
一つだけ、他の手裏剣に比べて妙に速く回転している手裏剣を見つけた。
…怪しいな。迂闊に触れるのは危ないか。
クナイで弾くのを止め、地面を蹴って左に避けた。
カカカッと音を立てて、手裏剣が木の幹に突き刺さる。
…とその時。
ニヤリとAの口角が上がった。
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キイラギ(プロフ) - 白銀月さん» コメント有り難う御座います!!いつも亀更新で申し訳ないです(汗)近々更新する予定なので引き続き宜しくお願いします! (2020年1月22日 21時) (レス) id: 722466c014 (このIDを非表示/違反報告)
白銀月(プロフ) - 更新待ってました!!これからも頑張って下さい(*´∀`*) (2020年1月7日 7時) (レス) id: 3a9bdddb3f (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» 応援ありがとうございます!!頑張ります! (2019年6月7日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - こちらこそ、ありがとうございます!応援しています! (2019年5月12日 22時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» コメント有り難う御座います!最近更新が遅くなってきてますが、気軽に読んで下さったら幸いです! (2019年5月12日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キイラギ | 作成日時:2019年1月2日 22時