八十四話 対決 ページ39
『えっと……じ、じゃ、お互い試験頑張ろうね！…私はこれで「おい待て。」
気不味い空気が漂う中、苦笑いを浮かべながらその場を立ち去ろうとすると案の定冷酷な声で呼び止められてしまった。
「カカシにやられた。ここから出してくれ。」
『出すって…どうやって？』
見た限り、首から下が地面にずっぽり埋まっている状態のサスケ君。
頭から引っこ抜くにしても、私の力じゃ無理そうだし…一瞬チャクラコントロールを駆使するやり方が思い浮かんだが、それじゃあサスケ君の首が大変な事になってしまう。
「…周りの土をある程度掘るだけでいい。後は自分でなんとかする。」
『ラジャー…』
取り出したクナイでザクザクと地面の土を掘り出し始めた私。
『サスケ君はもうカカシさんと戦ったんだよね？』
「ああ。」
『どう？やっぱ強い？』
「…上忍と呼ばれるだけの手応えはあった。」
…要するに、強かったって事だよね？
こうやって地面に埋められている辺り、まだ鈴は奪えて無いみたいだし…
私も気を引き締めて行かなければ。
クナイを握る力をギュッと強くしてそう決心した私。…と同時に、サスケ君が「だが…」と口を開いた。
「鈴には触れられた。次なら取れる。」
『マジでッッ！？』
流石エリート一族の血を受け継いでる天才だけはある…
目の前で首から上しか見えていない7歳下の少年を、嫉妬の目でジーッと睨む。
「もっと速く掘れないのか。」
『るっさいな！これが限界だわ！！』
チェッ、ちょっと運動神経と顔が良いくらいで調子乗りやがって！
…と言おうとした矢先、思いっきりガンを飛ばされたんで、黙って無言でザクザクと地面を掘る作業を再会した。
…威圧感パナイっス。
殺気の籠った7歳下の少年の視線にだらだらと冷や汗をかきながら、地面を掘り進める私…と、その時だった。
「！？、おい！後ろッッ！！」
『ん？』
急に目を見開いてそう叫んだサスケ君。
視線を辿って後ろを振り向くと、そこには…
『っ！？カカシさん！！』
いつの間にか木に背中を預け、腕を組みこちらの様子を伺っているカカシさんの姿があった。
うっそ…いつの間に……
あんぐりと口を開け、木陰の中にいる師匠を呆然と見つめる。
…って、今はそれどころじゃない！
ザッと足を動かし、いつでも動ける様に身構える。
するとカカシさんも木陰から離れこっちに向かってゆっくり歩いて来た。
風に揺らされ、�チリンッ…�と鈴の音が響く。
…どうする！？私！！
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キイラギ(プロフ) - 白銀月さん» コメント有り難う御座います！！いつも亀更新で申し訳ないです(汗)近々更新する予定なので引き続き宜しくお願いします！ (2020年1月22日 21時) (
レス) id: 722466c014 (このIDを非表示/違反報告)
白銀月(プロフ) - 更新待ってました！！これからも頑張って下さい(*´∀｀*) (2020年1月7日 7時) (レス) id: 3a9bdddb3f (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» 応援ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年6月7日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - こちらこそ、ありがとうございます！応援しています！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» コメント有り難う御座います！最近更新が遅くなってきてますが、気軽に読んで下さったら幸いです！ (2019年5月12日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キイラギ | 作成日時：2019年1月2日 22時
