少女は銀色狐の夢を見る【NARUTO】〈2章〉

六十五話　試験(ナルトside) ページ20

「今日か…」


朝。
冷蔵庫に貼ってはあるカレンダーを見て、オレはゴクンと唾を呑み込んだ。

赤いペンで日付に丸をつけた下には、“卒業試験！！”とでっかく書いてある。

今日が、試験当日…

練習はした。
変化の術、変わり身の術、手裏剣術…少し未完成の部分はあるけど、ちょっちの失敗くらい、許してくれるハズ。


「ったく、心配したって仕方ないってばよ！！オレはぜってー受かるっ！」


一番苦手な分身の術がこない限り大丈夫だってばよ！！

そう自分に言い聞かせ、鏡の前で両頬を軽く叩いた。


「…っと、コレは外すんだったな。」


額に付けていたゴーグルを、カタンッとテーブルに置く。

額あて貰ったら、つける時邪魔だってばよ。

ドキドキと高鳴る胸を撫で下ろし、深呼吸をしてドアを開けたオレ。


「よしっ！いってきますっ！！」


絶対に受かってやるってばよ！

そう決心し、太陽に照らされた外へ足を踏み出したオレだった。

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