三十四話 不発(カカシside ) ページ36
夕方。
赤く染まってきた空を見上げたオレは、読んでいたイチャパラをパタンと閉じた。
「おーい、今日はもう帰るぞー」
『えーっ、もう少しだけ!あと少しで出来そうなんです!』
「休息も修行の内だ。」
『…』
分身の術を教えてから5日。
本人曰く“コツは掴めて来ている”らしいが、まだ術をしてもボフンと煙が舞い上がるだけで、全て不発で終っている。
…まあ、チャクラコントロールをあんなに早く修得したんだ。術を覚えるのも時間の問題でしょ。
なんて、弟子だから甘く見てるのか、はたから見てもそうなのかは分からないが、少なくともオレはそう思っている。
『…そう言えば思ったんですけど、』
「ん?」
『私達、師匠と弟子の関係ですよね?』
「…そうだな。」
『師匠が弟子に�チャン�付けっておかしくないですか?』
「…」
急に言われて言葉に詰まったオレ。
『って言うことで、これから呼び捨てでお願いしますっ』
「いや、いいけど何でそんな急に?」
『なんとなく?』
「なんとなくって…ハア、分かった。Aって呼べばいいんでしょ?Aって。」
『ハイ!これからもヨロシクお願いします、カカシ師匠!』
「え、ナニそれ?違和感が凄いんだけど…」
『だって、師匠じゃないですか』なんて当たり前の様な顔で言ったAに、「お前は�さん�付けでいーの。」と返す。っていうか、そうじゃないと違和感が凄い。
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キイラギ - 良い話と言って貰えて嬉しいです!リクエストは少し先の事になってしまうかも知れませんが、この話を完結出来るようバンバン投稿するつもりので、暇潰し程度にでも見てくれれば幸いです! (2018年12月22日 22時) (レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 良い話です!最新とミリアさんのリクエスト頑張って下さいね! (2018年12月22日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 応援有り難うございます!頑張りますね! (2018年12月22日 19時) (レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 楽しみに待っていますね!頑張って下さいね! (2018年12月22日 18時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - コメントありがとうございます!たくっちのまぃ、調べさせていただきました。この小説に区切りがついたら、丁度他のキャラとNARUTOのキャラを絡ませる恋愛短編を書いてみたいと思っていた所なので、その時に書いてみたいと思います! (2018年12月22日 13時) (レス) id: 9e16dfbd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キイラギ | 作成日時:2018年12月9日 22時