三十三話 木登り ページ35
『…っ、これ、無理ゲーでしょ!』
額に滲みでる汗を拭い、息を整えながらそう呟いた。
…あと少しでコツが掴めそうなのに!
立ち上がった私は印を結び、目を瞑る。
足に、チャクラを…
やがて、ブーンと音をたてて足に銀色のチャクラの膜が出来た。
…よしっ!行ける!
『ほっ!』
地面を蹴り上げた私は、そのまま足を木の側面に着地させた。
木の上を目指し、走っていく。あと少し…!
『…着いたっ!!』
木のてっぺんに登りつめた私は、ホッと息をついた。
チャクラコントロールの修行を始めてから一週間。
ついに私は、てっぺんに登ることが出来ました!!
下に小さく見えるカカシさんに、『おーい!』と手をふる。
“木登り”
最初カカシさんにそう言われた時は、それって修行に関係あんの?とイマイチぴんと来てなかったのだが、実はコレ、木登りと言っても“手を使わない木登り”だったのだ。
じゃあどうやって登んの?って言う話だけど、ここでチャクラの出番。
チャクラを足の裏に集め、木の幹に吸着させる…これをすることで、木に垂直に、地面を歩いている時みたいに登れるって言う訳。
…とまあ簡単に説明されたんだけど、いざ実際にやってみるとなるとムズいのなんの。
何十回も失敗しながらも毎日練習した結果、やっと今日、木のてっぺんに登りきる事が出来たと言う訳だ。
…こんな所でへこたれてたら2年半後、後悔するのは私だ。化け物を倒せる位に強くならなきゃ!
「しかし、まさか一週間でマスターするとはねぇ…」
木から降りると、下で待ってたカカシさんがそんなことを言ってきた。
『へへっ、どんなもんですっ!』と鼻を擦る。
『で、次の段階は…』
「術の練習…だな」
『しゃあっ!!』
ついに待ち望んでたこの日がキターッ!!!
ガッツポーズをして、喜びの声をあげた私。
『んで、んで!?どんな術をするんですかっ!?』
「んー…そうだな、まずは初歩的な分身の術かな。」
『よっ!待ってましたっ!分身の術っ!』
「…テンション高いな。」と少し引き気味で言って来たカカシさん。
しょうがないじゃないっスか!この日を待ち望んでたんだからっ!!
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キイラギ - 良い話と言って貰えて嬉しいです!リクエストは少し先の事になってしまうかも知れませんが、この話を完結出来るようバンバン投稿するつもりので、暇潰し程度にでも見てくれれば幸いです! (2018年12月22日 22時) (レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 良い話です!最新とミリアさんのリクエスト頑張って下さいね! (2018年12月22日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 応援有り難うございます!頑張りますね! (2018年12月22日 19時) (レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 楽しみに待っていますね!頑張って下さいね! (2018年12月22日 18時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - コメントありがとうございます!たくっちのまぃ、調べさせていただきました。この小説に区切りがついたら、丁度他のキャラとNARUTOのキャラを絡ませる恋愛短編を書いてみたいと思っていた所なので、その時に書いてみたいと思います! (2018年12月22日 13時) (レス) id: 9e16dfbd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キイラギ | 作成日時:2018年12月9日 22時