標的8 「二回目のジェラートを買いに行く」 ページ10
「というか凄いですね。格闘技していたんですか?」
二人の掛け合いをにこにこしながら見ていた京子ちゃんが、そういえばとでも言うように聞いてきた。まぁ聞かれるとは思ってたけどね。
『俺の知り合いがな、護身術くらいは覚えておいて損はないでしょう…だってよ』
刃物のさばき方とかも教えてもらったし、自分より大きい相手を倒す方法までみっちり教えてもらったんだぜ?とまぁまぁもっともらしいことを言ってみた。
「う、うわ……スパルタだなぁ」
「ツナもこのくらいちゃちゃっとやれる男にしねーとな」
「いいよ!なりたくない!!」
はははと笑う俺に、この人意外とひでえええ!!と叫ぶ彼。
京子ちゃんは面白そうに笑っている。
……そういえば俺のジェラートと制服の紙袋は?
「ぶとう味〜美味しいもんね〜」
「ランボ!?その紙袋とジェラートはどこから!?」
俺の紙袋をズルズルと引きずりながら、ジェラートを食べつつ歩いてくるのはランボさん。
紙袋は身長的に仕方ないと思うけど、俺のジェラート喰うなよな。まぁ構わないけど。
「この人がくれたんだもんね〜」
俺を指さしながらぎゃははは!!と笑う。
そして思い出したように紙袋を差し出してくるランボさん。
「ちょっとランボ、この人に買ってもらったの!?」
「あらら?ツナうらやましい?うらやましいの?」
『買ってやったわけじゃないから。ちょっと持っててって預けたらがっつり食べられてるだけで』
それはダメだってランボ!と叫んで、ランボさんからジェラートを取り上げようとするツナ君。勿論抵抗するわけでありまして。
結局どうなったかと言いますと、ポーンとジェラートのカップが宙に舞い、重力に従って落下。中身は盛大に地面にぶちまけられた。
「あ……」
「やっちまったな、ツナ」
「う、うわあああああああん!!」
あーあー、泣き出しちゃったよ。
ツナ君は俺にごめんなさい、ごめんなさいと必死で謝ってるし、京子ちゃんまで謝ってくる始末。うう、ツナ君はどうでもいいけど、京子ちゃんは胸が痛い。
『はぁ……』
「ランボさんのぶどうがあああ!!」
『仕方ない』
ツナ君に紙袋を渡して、再びジェラート屋さんへ。
もう一度、今度はLサイズのジェラートを購入して、トッピングにブルーベリーものせてもらった。で、それを持ってランボさんのとこに戻る。
『ランボさん。目を開けて?ほら、ぶどう味』
「ぶどう味!?」
ランボさんにあげると言えば、キラキラ笑顔で受け取ってくれた。
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LILA(プロフ) - はじめまして。作戦隊長さんの書く小説はとっても面白くて大好きです!私のすきなアニメばっかりなのでとても嬉しいです。毎回楽しみにしています。更新、頑張ってください! (2015年11月22日 13時) (レス) id: f8b26af0c8 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 111票目get!!早くも続編ですね!おめでとうございます。作戦隊長さんの書く小説は全部好きで、友達にもオススメしています!これからも頑張ってください! (2015年8月20日 22時) (レス) id: 9b63859b7e (このIDを非表示/違反報告)
Light - リボーン続編おめでとうございます(≧∇≦)リボーンは知らないんですけど読んでみていてアニメを見てみようかなと思いました。これからもたのしみにしています。 (2015年8月20日 17時) (レス) id: b06784ac14 (このIDを非表示/違反報告)
招きぬこ(プロフ) - 早くも続編!ヴァリアーが出るのを=+(0゚・∀・) + ワクテカ +しながら待ってます(笑) (2015年8月19日 18時) (レス) id: 1abd4020e3 (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ(プロフ) - シャトランはトラウマなので夢主ちゃんと体力かわりたい…あの音階を聴くだけであの忌まわしき記憶がぁ゛ (2015年8月19日 18時) (レス) id: 5c444f122f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作戦隊長 | 作成日時:2015年8月11日 21時