標的16 「職員室に行く」 ページ18
ドアを二回ノックして失礼します、と一言。
担任の先生の名前忘れたんだけど。どうしよっかな〜
『えっと、今日から転入の桜龍ですけど』
控えめに言うと、男の先生が一人近づいてきた。
どうやらこの人が担任の先生らしい。彼は簡単な自己紹介をした後、苦笑いをしながら言った。
「朝のSHRの時間にみんなに紹介したいんだけど、それまでそこで待っててもらえるかな？と言ってもあと五分ほどだけど」
『分かりました。因みに俺のクラスは……』
「ああ聞いてなかったか？2‐Aだよ」
『そうですか』
「一時間目は私の授業だが、丸々潰して君への質問タイムにしようと思ってるんだが………大丈夫か？」
『構いません。ありがとうございます』
質問タイムですか……胃に穴が開くような質問が来ないことを願ってるぜ。
今、2‐Aの生徒はテンションがノリにノッていた。
どうしてか、そんなもの俺より馬鹿な人間でもわかるよ、と後ろから二列目の窓際の机に座り、ぼんやりと外を眺めているのは、ダメツナこと沢田綱吉。因みにこの席は運のいいことについ昨日に席替えでゲットした。
「ねぇツナ君」
「きょ、京子ちゃん！？」
急に話しかけられたツナは驚きすぎてひっくり返りそうになるも、何とか耐えた。
その様子を見て近くにいた獄寺は焦り、山本は相変わらずなのなーと笑ってる。
何時もの光景ではあるが、やはり二人もどこか浮かれているようだ。
「転入生の話、聞いた？」
「うん。噂位はね」
「全く、ようやくロンシャンの馬鹿も大人しくなったってのに……」
「ん？獄寺は内藤のこと嫌いなのか？」
「当たり前だろうが」
なんかすでに機嫌が悪い獄寺をいつものようにまぁまぁと宥めるツナ。
そんな彼もなんやかんや言いながら楽しみのようで、いつもより笑顔が多い。
クラスの中もその話でもちきりで、やいのやいのと騒がしい。
「京子ちゃんは転入生のこと詳しく知ってる？」
「ううん」
「男か女かも分かってないって皆言ってるのな」
「俺も今日のSHRに来るって話しか聞いてないけど……」
どうなんだろう、と口に出そうとした瞬間、チャイムが鳴る。
それはさっきツナが口に出したSHRの開始の鐘で、おしゃべりしていた生徒たちは各々の席に向かう。
しかし席についても次は周囲の人たちと転入生の話をしているので、騒がしいまま。
「転入生か……」
変な人じゃないといいな、とツナは窓から外を眺めた。
清々しいほどの青空に、逆に心配になってきたのは彼だけの秘密である。
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ＬＩＬＡ(プロフ) - はじめまして。作戦隊長さんの書く小説はとっても面白くて大好きです！私のすきなアニメばっかりなのでとても嬉しいです。毎回楽しみにしています。更新、頑張ってください！ (2015年11月22日 13時) (
レス) id: f8b26af0c8 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 111票目get！！早くも続編ですね！おめでとうございます。作戦隊長さんの書く小説は全部好きで、友達にもオススメしています！これからも頑張ってください！ (2015年8月20日 22時) (レス) id: 9b63859b7e (このIDを非表示/違反報告)
Light - リボーン続編おめでとうございます（≧∇≦）リボーンは知らないんですけど読んでみていてアニメを見てみようかなと思いました。これからもたのしみにしています。 (2015年8月20日 17時) (レス) id: b06784ac14 (このIDを非表示/違反報告)
招きぬこ(プロフ) - 早くも続編！ヴァリアーが出るのを=+（0ﾟ・∀・） + ﾜｸﾃｶ +しながら待ってます(笑) (2015年8月19日 18時) (レス) id: 1abd4020e3 (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ(プロフ) - シャトランはトラウマなので夢主ちゃんと体力かわりたい…あの音階を聴くだけであの忌まわしき記憶がぁ゛ (2015年8月19日 18時) (レス) id: 5c444f122f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年8月11日 21時
