八百六十四話目 「観客ウケ」 ページ19
水で洗い流せば落ちると言う染め粉で髪の毛を黒に変えた。
なぜか毛先だけ赤のままだ。犯人である桃色ピンク野郎は「そっちの方が観客ウケよさそう」などと供述しており。
まあ、それはいい。それは別段問題ではないんだ。衣装もなぜかエナメルっぽい素材のジャケットとズボンを履かされてるけど。これが意外と伸縮性がよろしい。
これもいい。これも大丈夫だ。因みに銀もドフラミンゴに預けている。蒼龍があればなんとかなると思ってですね。
イヤ、だからこんな事言ってる場合じゃないんだ。
『ドフラミンゴの奴……めんどくさい嘘ぶっこきやがって』
誰がお前のファミリー希望者じゃ。ステージに降り立って立ち上がれば此方を睨んでいるルッチさんと目が合った。う、うわぁ〜……おっかねえ。
ついでにレベッカもいる。流石に俺と気づいたらしく目を見開いているが……さてどうしたもんか。
「これで決勝戦、三十一名が出そろったァ！！コリーダコロシアム月大会、今回の勝者は誰だァ！いざ開始の……ゴォォォォォング！！！！」
試合開始の合図が鳴り響く。観客席から上がる声。ちらりとドフラミンゴがいたところを見たが奴はもういない。恐らく部屋でニヤニヤしながら鑑賞するんだろう。いい趣味してやがるぜ全く。
襲い掛かってきた敵を足蹴にしながらステージの端っこに陣取っているレベッカを盗み見た。
彼女の戦い方はいわゆるカウンター戦法のようだ。攻撃を見切って、相手の勢いで場外へ突き落す。なるほど、相当な度胸と技術がいるな。あとは……なるほど見分色か。
『うおっ！？』
「……何をよそ見している」
いきなり黒い塊が突っ込んできたと思ったらやっぱりルッチさん。
拳を掌で受け止めて力負けしないように歯を食いしばっていれば冷たい目と視線が交わった。
「どういう意味だ」
『それは俺の台詞ですよ、なんでこんなデスマッチに参加してるんですかッ！！』
言葉と一緒に蹴りを放ったが軽く躱されて距離を取る。
別の奴らが数人襲ってきたが軽く殴り飛ばしてルッチさんに向かって行った。向こうも舌打ちを溢しながら雑魚を処理して俺の拳を防いだ。
「お前、ドフラミンゴの部下になるのか」
『ッ……さぁ、どうでしょうね』
「そうか」
『………』
「ハァ……不安になるくらいならはぐらかすな」
フッと呆れたように笑ったルッチさん。
その表情からは想像できない蹴りを貰いそうになり慌てて後ろに飛びのいた。
あ、あぶねえ。
八百六十五話目 「差し入れでーーーす」→←八百六十三話目 「国王からのありがたいお言葉」
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涙腺崩壊日本人 - 2章まってます！！！！！ (2022年9月9日 21時) (
レス) @page50 id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
涙腺崩壊日本人 - ルッチさんの為なら、いや、更新のためなら天に召されても良い、、、、 (2022年8月18日 0時) (レス) id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
涙腺崩壊日本人 - ルッチさん好き過ぎる作戦隊長さん、ありがとう感謝します私は貴方のおかげでルッチさんに目覚めることが出来ました！ワンピが帰ってくるのを待つぜ！更新お願いします！！超超超超超超超超超大好きです！ (2022年8月18日 0時) (レス) id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
ルッチさぁぁぁん - ホントわかる、、ルッチさん好き (2022年5月11日 23時) (レス) @page44 id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
狐竜(プロフ) - ぴゃ！！！？？（大混乱）やった久々の更新！！！ほんともうこのシリーズのルッチさん大好きなんですよ私……嬉しい…！！！ (2022年3月28日 21時) (レス) @page46 id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
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