八百四話目 「閑話休題 7」 ページ7
久しぶりの一日休みを貰え、さて何をしようかと悩んでいるのはCP9のカリファ。いつもよりも少しラフな服装で自室のソファで思案に暮れている。
買い物はアリね……ちょっと行ってみたいカフェもあるし、少し出かけましょうか。
そうと決まればと荷物をバッグへ入れていれば控えめなノックの音。入室を促せば、顔だけひょっこりとAが覗いてきた。
「あら、どうしたの？」
『お出かけ？』
「ええ」
『じゃあ、いいや』
「嘘はダメよ？話聞いてほしいって顔をしてるわ」
予定変更してお悩み相談室を開くわね、と笑顔で言えば嬉しそうに笑うA。この子は普段は荒っぽかったり大人びたり達観したりと年齢に似つかわしくない言動をするけど、時折見せる子供っぽさは本当に愛らしい。
この前同僚の三人に意見を求めれば、同意一名、反対一名、顔真っ赤になって逃げだす一名だったのだけど……。
「さて、なんの話かしら」
『それが……まあ、メンバーの話』
でしょうね。
それは流石に口には出さなかったけど、予想通りの答えに内心呆れが留まることを知らない。Aに対するではなく、その悩みの元凶。そう、あの三人組。
紅茶を二人分淹れながら、Aに話の先を促す。
『さっきはカクだったんだけどさ。優しいのとちょっと意地悪なのと照れ屋さんだったら誰を友人にしたいかとか聞いてきてさ』
「あー……なるほどね」
順番にカク、ルッチ、ジャブラだろう。
邪気のない笑顔の裏でしたり顔の同僚の顔が浮かぶが一旦消した。
「で、誰って答えたの？」
『そりゃ優しい人って答えた。そうかそうかっつってカクは帰って行った』
「それだけ？」
『うん。あ、でもなぜかその話をジャブラとルッチさんも立ち聞きしてたらしくて』
「……ふぅん」
立ち聞きじゃなくて、カクが自慢げに言ったんだと思うわ。
そう教えてあげたほうがいいのか、言わないほうがいいのか。
『ジャブラは、照れ屋の友達がいちゃダメなのか？って聞いてきた』
「なんて言ったの？」
『照れ屋が嫌なわけではないと言っといた』
ジャブラのダメージは比較的軽そうだ。うじうじしてはいない筈。
Aはというと首をひねったままだ。
『変なのはルッチさんで、なんでも』
「優しい奴は碌な事考えてないぞ」
『ルッチさん！？』
「……ルッチ、ノックくらいしてちょうだい。セクハラよ？」
「すまん。おい、任務行くぞ」
『はーい』
Aにそう言った後、彼女に気づかれないように私を睨むのはやめてほしいわ。
八百五話目 「バイト探しは！！！？？」→←八百三話目 「閑話休題 6」
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夜月レナ(プロフ) - はじめまして(*^-^*)すごく楽しんでに読ませてもらってます（語彙力orz） 更新頑張って下さい(’-’*)♪ (2019年9月6日 21時) (
レス) id: 1844904407 (このIDを非表示/違反報告)
sile - いや最高すぎません？？めちゃくそルッチさん好みにどストライクなんですが。ルッチさんオチだといいなと思ってます(してほしい)ゆっくりで構わないので更新頑張ってください！お体には十分気を使った上でですよ…？w (2019年8月18日 0時) (レス) id: 801c11ec84 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 最高です。これからも応援してます。 (2019年8月13日 1時) (レス) id: 199549db1c (このIDを非表示/違反報告)
レン - ウォォォォォォォォオ！！！！！！！メッチャ面白かった！！！さっっっっっっっいこっう (2019年7月18日 6時) (レス) id: dc4a31061c (このIDを非表示/違反報告)
シスター - 初めまして。シスターと申します。最初の作品から見させて頂きましたが、良い展開になって来ましたね！次が更新されるのが楽しみ過ぎて眠れないですwオチはルッチさんですかね？私の推しなので嬉しいです！ (2019年6月11日 11時) (レス) id: be6a289acb (このIDを非表示/違反報告)
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