七百三話目 「船長の面倒を見る仕事」 ページ48
ローが二度寝を初めて既に十分以上が経過した。
相変わらず湯たんぽなのか抱き枕なのか微妙な線を行っている私の扱いは改善されることは無い模様。抜け出す方法もありません。ロギア能力発動すりゃぬけれるけど騒がれるのは厄介だ。
『くっそぅ……いい胸筋しやがって腹立つ。顔も整っちゃってイケメンずるいぞ』
必死の抵抗で手に入れた少しの余裕を使って顔を眺める。
どうやらクマは一日二日寝たところで取れる代物ではないらしく、眠っている今でも彼の眼もとに居座っている。
『さっきの様子からするに低血圧か？寝起き悪いパティーンだな。厄介だ』
ブツブツ言っていれば部屋の扉がノックされた。勿論部屋の主は爆睡中なので、仕方なく俺が返事をすればドアがガチャリと開いた。顔をのぞかせたのはシャチで、俺の状況を見ると口をあんぐりと開けて固まる。
『丁度良かった、ちょっとお宅の船長叩き起こしてくれない？俺、起きれないんだけど』
「船長が……寝てる？あの船長がッ……！！！」
『ちょっとー、おーい。シャチくーん？シャチさーん！？』
「ペンギンンンンン！船長があぁぁぁぁぁぁぁああ！！！」
『オイこらシャチ！！話聞けって………はぁ』
こっちの話は一切聞かずに叫びながら出て行ったシャチにはため息しか出ません。
今の騒動でも眠り続ける隣のイケメンが無性に頭に来たので軽くデコピンをかましてやった。まあ、それでも起きないんですけどね。どんだけ寝不足だよこの医者は。
『俺も二度寝するか』
どーせ抜け出せないなら二度寝上等、ローが起きるまで堂々と睡眠を取ってやろうと眼をつぶった。とくん、とくんと脈打つ彼の心臓の音を聞いた。俺の心臓の音も聞こえてくる。
人の心音も、自分の心音も……今、俺が生きてるから聞ける。俺はコイツに会ってなかったら今頃は………。
Aが眼をつぶった三分後、船長室の扉から顔を出したのはペンギン、シャチ、ベポ。
口をあんぐりと開けるペンギンとベポに、シャチはだから言っただろと胸を張る。
「キャプテンが寝てるよ！」
「「しーっ」」
「あっ……でも、珍しくない？」
声を潜めてもなお興奮したように言うベポに二人は全力で頷く。
あの船長がベッドに寝ているのは実に何日ぶりだろうか。いくら言っても聞かないから半ば諦めていたが……。
「……こんな感じならAにずっと面倒見て欲しいな」
「……やっぱりペンギンもそう思うか？」
「オレもAと寝たいな〜」
七百四話目 「うるせえシャチ！」→←七百二話目 「笑えない冗談はノーセンキュー」
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作戦隊長(プロフ) - うみうしさん» 一年越しに気づきました。そして見事に掲載し忘れてますね………どうしましょ(´・ω・｀) (2018年11月11日 14時) (
レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
うみうし(プロフ) - 六百八十四話「え？」 (2018年11月10日 17時) (レス) id: 314bb7876c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - まとめてコメント返し失礼致しますm(*_ _)mありがとうございます、バイトでひぃひぃ言ってるので厳しいところもありますが、できるだけ返信していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: 11460b30b2 (このIDを非表示/違反報告)
なな - あ、もちろん作戦隊長さんの作品大好きです！更新頑張ってください！ (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 作戦隊長さん、前みたいに顔文字とかを入れたらもっと面白くなるんじゃないかと思ったのですが…どうでしょうか？？( ´・ω・` ) 時間がなかったりしたらすみません (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
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