六百五十六話目 「楽しんでいるようだ」 ページ1
すっかり黙ってしまったルッチをどうしようかと悩んでいると、Aの部屋から大きな物音が。二人そろってバッとドアを見る。
「どうしたのかしら」
「……様子を見てくる」
「気になるの？」
ついポロリと出てしまった言葉に反応したルッチがゆっくりと睨んできた。
地雷ふんじゃったわねと心の中で反省して、紙袋を差し出した。
「ついでに届けてくれると助かるわ」
「……あァ」
大人しく受け取った彼はそのまま部屋をノックなしに開けた。
そのままずかずかと入って行った背中を見届けた直後にAの叫び。
『なーに勝手に入ってきてんですかァァァァ！』
「騒音がしたからな。心配してきてやったんだ感謝しろ」
『その顔とその言い方のどこが心配ですか！銀が何時ものように脱走しただけです！！』
「なんだそれだけか」
『なんだとはなんですか！服着るんで出てってください！！』
「何分かかる」
『二分！』
大人しく引き下がったらしいルッチ。彼の頭にはなぜか彼女の相棒。バタンと乱暴に閉められたドアを見てうっすらと笑っている。どっからどう見たって楽しんでいる彼に、おそらくその被害を受けるであろうAに同情しながらその場を立ち去った。
カリファが長官室へ足を踏み入れると、ブルーノとフクロウがソファに座り雑談を楽しんでいた。長官から書類を受け取ったところでクマドリもやって来て、別段急ぎの用がない四人プラス長官はおしゃべりという流れに。
話題はここに居ないメンバーについての動向だ。
「ちゃぱぱー、最近ジャブラがAの前で異様に挙動不審なのだー」
「よよいっ、そりゃあ恋ってやつじゃあねぇのかぁ〜？」
「真っ赤になってみてる方が気の毒になるわ」
「まあ、気にしねえAも相当だが」
「それを言うならばカクはどうなんだ？」
ブルーノが出した名前に全員がため息をつく。
もはやセクハラを通り越したカクのAに対する接し方は止めようにも止めれない。流石のAもたまに引いてるし、逃げ回っている。
「この前Aをカクと任務に行かせたんだが」
「不都合でもあったのですか？」
「苦笑いで暫くはいいかもですって言われた」
「相当まいってるな」
「よよいっ、ルッチとは〜〜………」
全員が黙る。名前を出したクマドリすらも次に続く言葉が見つからないらしい。
眉を下げながらカリファが口を開いた。
「さっきルッチに聞いたのだけれど」
「カリファ……よく聞けたな」
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作戦隊長(プロフ) - うみうしさん» 一年越しに気づきました。そして見事に掲載し忘れてますね………どうしましょ(´・ω・｀) (2018年11月11日 14時) (
レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
うみうし(プロフ) - 六百八十四話「え？」 (2018年11月10日 17時) (レス) id: 314bb7876c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - まとめてコメント返し失礼致しますm(*_ _)mありがとうございます、バイトでひぃひぃ言ってるので厳しいところもありますが、できるだけ返信していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: 11460b30b2 (このIDを非表示/違反報告)
なな - あ、もちろん作戦隊長さんの作品大好きです！更新頑張ってください！ (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 作戦隊長さん、前みたいに顔文字とかを入れたらもっと面白くなるんじゃないかと思ったのですが…どうでしょうか？？( ´・ω・` ) 時間がなかったりしたらすみません (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
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