組織のNo.2は最推しに瓜２つだった件について４

１７６話、お礼は終わり ページ30

表情を曇らせていたら何を勘違いしたのか、煉獄さんは私の胸の飾りにちょっかいを出しては再び湿りっけの帯びた場所に口を付けた


「ひぃ…！……んっ…や！や、らぁ…ッ！？はぃ…ひっ、て……んん─ッ！ぁ、ひ…っ」
「……上手にイけたな…偉いぞ」
「はぁ…っふぅ、…ふぅー、……もうこれ、止めてください…っ」
「ん？お気に召さなかったか？」
「…っ、心臓に悪いんです…っ！//」


舌の入ってくる感覚に慌てて煉獄さんの頭を掴んで、突き離そうと延ばした手も
突然駆け巡った痺れに驚き、包み込むように足ごと煉獄さんの頭を抱き締めてしまった
後悔するよりも先にくる甘い痺れと脱力感に力なくベッドに倒れた
優しい手付きで頭を撫でてくれる煉獄さんに悪態を付ける事しか反論できなかったことが悔しい


「ほーら、頑張れ！まだまだこれからだぞ！」
「……その笑顔が怖いんですが…ってか！もう私、気持ちよくなったのでお礼は終わりですよね！？はいッ！これでこの件は終わ──」


りたかったのが本音であります。

めちゃくちゃ笑顔で応援されることがこれ程までに恐ろしいとは経験したことがない
引きずる笑みを隠すことなく笑い、この恥ずかしいよく分からない現状を止めると言う素晴らしい提案をしてみたが
ただ無言で煉獄さんの笑顔が深まっただけだったのに対して、私の笑顔は逆に固まった


「目の前に美味しそうなご馳走を前にして君は " 待て " と言うのか？」
「れ、れ煉獄さんなら出来るって信じてますっ！」
「なら、その信頼を捨てさせてやる」
「ぃ、いやぁ〜〜？人間って一度信頼を失ったら取り返すのってすごーく大変なんですよ？よ？」
「ﾌｯ……それなら嫌ってほど理解しているから安心しろ」


全くもって安心できない件ついて──

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