組織のNo.2は最推しに瓜２つだった件について４

１７１話、余裕が崩れる瞬間 ページ25

「私も初めてするので下手かも知れませんが、苦情はお断りですから…ね、ん…っ！ふぁ…っぁ、つい…っ！」
「…………」
「んっ！…っ気持ち、です…かっ？ぁ、ッ！動いちゃ…っ！ダメ！！」


自身の敏感な場所に熱く反り立つ煉獄さんのモノに擦り付け、そのまま前に押し倒しゆっくりと上下に擦り付ければ想像以上の熱さに身体が震えた
漫画で得た知識とはいえ、まさか自分がやる側になるとは思いもしなかったが

果たしてこれは気持ちいいモノなのか？

不安に思い聞いてみれば、答えの代わりに煉獄さんの両手が私の腰を掴み
私以上の速さで上下に動かしてきた
強すぎる快感に堪えきれず、両手を煉獄さんの胸元へ置き何とか刺激を流すもそれ以上に激しく揺さぶられた


「ぁ……ッ！やだ…、ぁっ！//あっ、…んんッ！！」
「……ふっ、ほらA…このままだと枕が落ちてしまうぞ？良いのか？」
「や、っ！んんっ！だめ！だ……っ！！そこッ！やぁ…っん！」


動きによって徐々にズレていく枕に腕を伸ばそうにも刺激に堪えきれずに上半身は倒れ、右手が煉獄さんの顔に当たった
愛おしそうに指にキスをされ、中指はそっと舐められた


「A…、動きづらいから少し体勢を直してくれないか？」
「待って…っこれやっぱり、やだ…っ」
「何故だ？Aが最初にやってくれただろう？」
「そう、だけど……っ私ばかり…気持ちいいのは違う、から…っ」
「……今、君の表情が見れないのはかなりキツいなッ！！」
「見たら絶交だからね！！」
「むぅーっ！」


可愛く口をくの字に曲げる姿に少し笑えた
煉獄さんの手が緩んだ隙に上に少し上がり、バッと枕を取って直ぐさま煉獄さんの目を手で覆って、そっと触れるだけのキスをした
唖然としたのか、ピタリと動きが止まったことに段々と恥ずかしさが込み上げてきて取り上げた枕を再び煉獄さんの顔面に押し付けた
それでも未だに固まる姿に可笑しくなった


いつも余裕なクセに──。


「…ふふっ、可愛い」


普段の彼では中々見れない姿に笑えば、一瞬にして空気が代わり
気づいた時には視界は反転して、私はベッドの上で組み敷かれていた


「ぇ、…？ちょっ！！見たらダメだって！」
「見ていないッ！！目もちゃんと約束通りに閉じている！！！」


変な所で律儀だな…っ

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