・ ページ30
「なっ…何なんですかこの数はァァァァ！！」
映ったのはダイヤモンド王国の軍団。
だが、奇襲というにはあまりにも数が多過ぎる。
〈警備をしていた魔法騎士団員は…ほぼ壊滅してしまいました…！〉
「いつものちょっかいではないようだね…それに、この軍勢を率いている彼らは……“八輝将”の三人だ…！」
ユリウスの指した人物達は、軍団の中でも一際強い魔力を持っていた。
「何ですか！？“八輝将”って…！」
「ダイヤモンド王国最強の八人です。クローバー王国での魔法騎士団団長みたいなものですね」
「え"ええ！？それって激ヤバじゃ…」
アスタの言う通りだ。
キテンは小競り合いが続くクローバー王国とダイヤモンド王国の国境防衛の要。
キテンを落とされればダイヤモンドに一気に侵略されやすくなってしまう。
クローバー王国と隣接する国は、ハート王国・ダイヤモンド王国・スペード王国の三つ。
その中で一番この国と対立しているのがダイヤモンド王国だ。
アスタ達と
目の前に広がる夥しい兵の数は、キテンを本気で落とすつもりだと物語っている。
増援を呼ぶにしても対応し切れるか、そもそも間に合うのかもわからない。
〈＿＿あっ…！？〉
「何だァァ！？今度はどうしたキノコヘッド！！」
何かに気づいたマルクスは声を上げた。
〈………
「！」
マルクスに続いてAも気づいたようで、先程までの不安げな表情が消えて目を輝かせた。
「ここ数年…国の危機に逸早く駆けつけ、圧倒的な活躍で最強の団へと伸し上がった…
金色の夜明け団！！！〉
そこには、Aが所属する金色の夜明け団の精鋭メンバーが揃っていた。
彼らは先程まで金色の夜明け団本拠地にいたはずだ。
ランギルスの空間魔法ありきにしても、この早さは異常と言えるだろう。
「ユ、ユノーー！？」
「救食の王子！？」
「給食？」
アスタとチャーミーは、
ユノと給食の関連性が全く思いつかないが、それについては後でいいだろう。
「さあみんな…野蛮なお客には帰ってもらおう」
ダイヤモンド王国の八輝将対クローバー王国最強の団。
その戦いが今、幕を開けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな - こちらこそ、ありがとうございます。 (2019年12月1日 20時) (
レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - ななさん» 刺激的なお話ですね！書いてみます。ななさんリクエストありがとうございました。 (2019年12月1日 15時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
なな - リクエストです。夢主の義理の母が、来て夢主の結婚の話をしているところを、誰かが盗み聞きという話って書けますかね。 (2019年12月1日 13時) (レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 柚さん» 刀と驚きでほぼほぼ確定ですね！そうです鶴じいさんです。柚さんコメントありがとうございました！ (2019年11月16日 23時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 人生には驚きが必要だ…!まっまさか!鶴さん!?鶴丸国永こと鶴じいなんですか!? (2019年11月16日 23時) (レス) id: 441c37839d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HANON | 作成日時：2019年9月28日 0時
