彼らの彼女への思いは ページ24
ユノとの任務が無事終了して、星を授与された彼は晴れて金色の夜明け団精鋭メンバーの仲間入りとなった。
団長のウィリアムは祝福してくれたが、彼にとって1番祝ってほしい人物が今ここにいない。
「ヴァンジャンス団長、A先輩は？」
「今朝方新しい任務に出たよ」
それを聞いた瞬間ユノの機嫌はあからさまにだだ下がりした。
心做しか落ち込んでいる気配すら感じる。
「…カザハ、ユノをどうすればいい？」
「湿気の多いところにはやるなよ」
「(まさかの細菌扱い)」
カザハに聞いた自分がダメだった、とウィリアムは反省した。
だがそれは一瞬だけ。
「……心配せずとも、Aは大丈夫だよ」
そう言うウィリアムの紫の瞳は本心を語っていた。
彼にとって最も尊敬している魔法騎士は魔法帝ユリウスだが、最も心から信頼している魔法騎士は誰なのか言うまでもないだろう。
「へくしっ」
「美しくない」
「美しいくしゃみってあるのですか」
「私のくしゃみは美しい」
「いやきたねーよ絶対」
同時刻、原因不明のくしゃみをしたAにダメ出しをするのは、珊瑚の孔雀団副団長のキルシュ・ヴァーミリオン。
キルシュのくしゃみを汚いと言い切ったのは、銀翼の大鷲団団長ノゼルの弟のソリド・シルヴァ。
共通点は、2人とも身内に王族団長が上にいることだ。
本日はこの3人で任務に当たることになった。
ナルシシストとエゴイストというなんとも言えない組み合わせだ。
3人とも黙っていれば全ての通行人の目を惹くといっても過言ではないのだが、如何せん中身に関しては改善が必要なところが多々ある。
「私の美しい魔法を遮ることなく美しく戦うがいい2人とも」
「誰がテメーの言う通りにするか」
「戦場に美しさは関係ないでしょう」
言いたい放題だ。
Aに至ってはメレオレオナと同じ次元だ。
どういうわけか、キルシュやソリドはAにあまり強く物を言わない。
それは単純にAと合わないのか、Aが苦手なのかはわからない。
性格に難ありの2人のことだ。
苦手ならば、少なからず何かしらの文句の一つや二つは言っていただろう。
ちょうどキルシュを気持ち悪いと思っているソリドのように。
それでもキツい物言いが出来ないのは、2人がランギルスやユノと同じ感情を持っているからではない。
どちらかというと、その正体は妹であるノエルやミモザが持っている感情に近い。
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なな - こちらこそ、ありがとうございます。 (2019年12月1日 20時) (
レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - ななさん» 刺激的なお話ですね！書いてみます。ななさんリクエストありがとうございました。 (2019年12月1日 15時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
なな - リクエストです。夢主の義理の母が、来て夢主の結婚の話をしているところを、誰かが盗み聞きという話って書けますかね。 (2019年12月1日 13時) (レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 柚さん» 刀と驚きでほぼほぼ確定ですね！そうです鶴じいさんです。柚さんコメントありがとうございました！ (2019年11月16日 23時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 人生には驚きが必要だ…!まっまさか!鶴さん!?鶴丸国永こと鶴じいなんですか!? (2019年11月16日 23時) (レス) id: 441c37839d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2019年9月28日 0時
