作者達が迷い込む町 3 【小説】 (ページ36)

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なんで担がれてんだ　ゆずれもんページ36

目が覚めたらなんか担がれてました。
といっても私も何も状況理解出来ていなんだなぁそれが。

「なぁ、なんで担がれてるんすかねぇ？」

「あ？起きたのか」

「状況教えてくれん？」

彼いわく、空から降ってきた私を受け止めて仕方ないから担いでる、と。

「なるほどわからん」

「何でお前が降ってきたんだか」

「てかあんた誰」

「言い方が失礼すぎだろ。…俺はカリル」

「うちはゆずれもん」

ていうかこいつさっきから飛んでるんだよなぁ？
絶対に霊じゃん。霊しかいないじゃん。

「あんた、幽霊じゃろ、どこ連れてこうとしとるんよ？あの世は嫌だかんね」

「あー…ここは怪夜町ってとこ。後で詳しく説明するが、そこの屋敷ってとこに向かってる」

怪夜町ねぇ…地理苦手やしどこだかわからんわぁ

「ふーん…てかこの辺幽霊多かねぇか？」

「お前…いや、あたりまえか」

「は？」

「気にすんな」

意味深な言葉残しやがって。
カリルに担がれ数分たった。

「あ、なんか古びれた電車発見」

「あーそれ。猿夢の拠点」

「あ～猿夢か」

「飲み込みはやいな」

「都市伝説好きで色々知っとる」

そう私は言った後、なんか男出てきた。
え、電車から男出てきたよ？

「あの電車から、男の人が猛スピードで来てる」

「ちょっ！！逃げんぞ！！」

するとカリルはスピードを速めた。
猿夢さんが見えたためなんとなく手をふっておいたら、振りかえされた。

「あ、手振り替えしてくれた」

「呑気かあほ！」

都市伝説に気に入られんの良くあったし…
あ、大分近い。

「もう来るよ？」

「だから呑気か！」

一瞬宙に浮くような感覚。
気がつけば猿夢さんにお姫様だっこされていた。

「あ、こんばんはぁ」

「こんばんは、お嬢さん」

「…そいつに何の用だ。手を出すな」

「僕は彼女を気に入っただけですよ」

「…気に入られたんかぁ」

自分でも呑気だなって思ったわ。
この瞬間だけ。

「あ、うちはゆずれもんよ」

「猿夢と申します」

「俺はカリル」

「この三人(？)でその…なんだっけ？まぁそこに向かおうぜ★」

「屋敷だ」

「そうそれ」

そんなこんなあって屋敷へ飛んでいくことになったが不安しかないんよね。

この人らが他の人に見えるかどうかやな

初めてだったんでなんか色々おかしいかもっすわ。どうぞご自由にお使いくださいね。ちなみにカリルは普通の人には見えませんよ。猿夢さんは見せてますけどね。 byゆずれもん