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第一村人(?)発見 【もやし好きのもやし】 ページ24

一人で縮こまりながらガクブルしていると、誰かに声をかけられた。

「えっと……?」

どうやら声をかけた本人も困惑しているようだった。
安心してください、私も困惑しまくってます。

「あ、あああああのッ、いいお天気ででですねッ!」

お相手の方の表情が少し濁ってるぞ…?
初対面にしては挨拶がぎこちなさすぎたか…?(引いてるだけ)

「えと…大丈夫、ですか…?」

「だだ大丈夫だよ!いやここは敬語なのか…?!大丈夫ですよハハッ!」

「そ、そう…?」

「……。」

「……。」

えっ…と…
こういう場合はどうすればいいんだっけ??
やばいぞ、混乱しすぎて友達の作り方忘れた。
とりあえず自己紹介しとけば何とかなる…うん、なんとかなるさ!

「わ、わわ私はもやしと申します…起きたらすぐ近くに放置されてて…途方に暮れていたところです。はい…」

「大変だったんだね…?あたしは真白里桜って言うんだ。よろしくね」

真白里桜さん…よし、覚えた。
なんて言うか…可愛らしい子だなぁ。
女子力もりもりマックスって感じで、私とは正反対な感じ。
服装も女の子女の子してるし。

「だいぶ落ち着いたみたいだね。ここら辺なんか嫌な感じだし、一緒に森を抜けない?」

「あ、はい…真白、さんがここに来る時って、ほかに人がいたり建物があったりしませんでしたか?」

「確かコンビニがあったはず。森に入る前に、あたしそこで買い物したんだよね」

なるへそ、ちゃんとしたお店がこの辺りにあるのか。
と言うことは住人とかがいるはず。
人がいる可能性が分かっただけでもかなりの成果だね。

「えっと、どこが森の出口か分かりますか?私さっき起きたばっかで何もわからないので…」

「そっかぁ…まぁ、歩いてれば出れるよ。きっとね。行こ!」

「了解です!」

なんてお優しき人…
天使か何かかな?
真白さんの後ろ姿を追いかけようと、右足を踏み出したその時だった。

メキッ、バキバキッ!

「へ…?」

後ろを見ると、さっきまでなんの変哲も無かった木々が意思を持つようにうねうねと動いていた。
私の右足に木の根が絡みつき、痛みが走る。
前を見ると真白さんもかなり驚いている様子だった。

「ちくしょう…ッ離れやがれってんだよシナチク野郎どもがッ!!!」

勝手に口から飛び出る暴言と共に、さっき雨水を入れた小瓶を力一杯木の根に叩きつけた。

強運ってすごい 利衣也→←男だってお疲れ俺 北斗



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ナナネコウサギ(プロフ) - 更新終わりました。 (2019年7月9日 6時) (レス) id: 9eeb5e90d1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナネコウサギ(プロフ) - 更新します! (2019年7月9日 6時) (レス) id: 9eeb5e90d1 (このIDを非表示/違反報告)
グランディ(プロフ) - 更新しました!! (2019年7月8日 21時) (レス) id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
グランディ(プロフ) - 更新します! (2019年7月8日 20時) (レス) id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナナネコウサギ(プロフ) - 更新終わりました。更新しますのメッセージうち忘れました。すみません。 (2019年7月8日 20時) (レス) id: 9eeb5e90d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グランディ x他16人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年6月16日 15時

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