作者達が迷い込む町 2 【小説】

ルールがない世界なら……千登勢 ページ38

side千登勢


うるさい…耳鳴りがする…
何かがもやもやとして波の音すら聞こえない
海の声が好きなのに…何かが邪魔をする


邪魔をする奴はゴミ箱に行けばいいのにさ…なんて思うことがある
そして私はグランディさんの言葉を思い出す。
「何しても怒られない、何しても良い夜の町。怪夜町だよ」
その言葉を聞いて私はわかった


きっとこれなんだと…
何もしても怒られない、良い夜の町
つまり、何してもいいのだ。


世界を壊すことも…
もしかしたら、あいつがここに来て乗っとるかもしれない。
そしたら私は私じゃなくなる


「"本当"の貴方は誰も知らない
誰も覚えていない
だからこそ、要らない世界を消そうよ」


ほら、来た…
もう1人の私、千富。
簡単に言うと世界を壊すという悪役


『それはお断りだよ。たしかに私はこの世界が嫌いだ。だからといって暴れ回るのは嫌だからな』


すると千富は笑い出し
真っ黒な姿になり目は真っ赤になっていた


「は！笑わせないでよ！
殺すのが楽しいくせにね、まぁ、拒否権はないけど！」


するといきなり黒い煙に巻き込まれ、眠気がしすぐさま眠ってしまった。


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___！


やったぁ！
乗っ取るのに時間かかってしまったしねぇ
千登勢だけ？ほんとあいつには感謝しかないよ

言霊…でも強い人おるしねぇ…
能力でも変えたらいいのでは…？

『言霊から、セーブ&ロード機能能力に変更！』

ほぉ、セーブもできるし決意が上がって来た！
そろそろ、殺そうか。
私は屋敷戻った。

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