作者達が迷い込む町 2 【小説】

浄化と裁ち鋏　【名無しのチート】 ページ25

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「一(はじめ)、頼んだよ」

“面倒だけど……いいよ”


私の目の前に、異形で元の姿と大分かけ離れた“ナニカ”が巨大で赤黒い裁ち鋏を持って現れた。

北斗と猫のクレンに怪我される訳にはいかず、死神の一(はじめ)を護らせに向かわせ私は“ナニカ”と対峙する。


“……………………………………”


　ジャキンッ ジャキンッ


「切りたいなら切ればいいよ」


喋る事すら出来なくなるまで穢れてしまったのだね、“キミ”は……。


　ジャキンッ!! ジャキンッ!!


裁ち鋏の刃が凄い速さで迫り来る。


「その前に、俺が切ってやる」


俺が片手を肩の高さまで挙げると、“ナニカ”はバラバラになって崩れ落ちた。





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“ありがとう、お姉ちゃん”

「礼には及ばないよ、神様」


“ナニカ”を細切れにすると、木っ端みじんになったそれらは消え、小さな女の子が大きな裁ち鋏を持って現れた。

まぁ、私が切り落としたのは“穢れ”だけだしね。


「また“アレ”になりそうになったらおいで」

“うん!!”


女の子は嬉しそうに笑い頷くと、赤い裁ち鋏を置いて何処かに消えた。


「大事にするよ、“□□□□”様」


置かれた裁ち鋏を拾い上げ、懐に仕舞う。そして、北斗とクレンのいる所へ戻った。





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「深○廻」知ってる人いますかね……? by名無しのチート

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