一方その頃 ミスゞ ページ27
「ぎゃぁぁあああぁぁぁぁ、ごめんなさいって言っているのだー!!」
我ながら、あり得ないボリュームで叫んでるなーと思いつつ、私ことミスゞは巨漢のおっさんに追っかけまわされていたのだ。私はパッと後ろに振り向くと―、
7人。
巨漢のおっさんときっと彼の取り巻きだろうか…
人数が増えているのだ…絶対にあの姉弟が悪いのだ!
―およそ3時間前に遡るのだ。
気が付いたら、見知らぬ町に迷い込んでしまったのだ。パニくったり、わーいあんな世界とおさらばだぁと喜ぶヤツが普通なのだが、私はそれどころではなかったのだ。
私はお腹が減ったのだ。
お腹の虫がさっきから文句を言っているのだ。
うぐ、お腹が減って力が出ないとぶっ倒れそうになった瞬間―、小学生くらいの少女と少年が私に缶ジュース一個をくれたのだ。「おー、ありがとうなのだ!」と私は言うと彼らもニコニコ笑い私をみたのだ。姉弟なのかなーとジュースの缶の蓋を開け、飲んでみると―
「…ふぎゃあ!!何なのだ!コレェ!!」
私は慌てて缶のラベルを見た。
『すき焼きサイダー』
ちょ、ク○ガキ共これは一体どういうことなのだ!?と言おうと思ったのだが彼らはゲラゲラ笑いながら走り去っていったのだ。
コレマテ、ク○ガキィィ!!
飲みかけの『すき焼きサイダー』を片手に姉弟を追っかけようとしたその時―、
ドンッと目の前の誰かさんにぶつかってしまったのだ。その反動で『すき焼きサイダー』がこの人にかかってしまい…
「アァ、誰だぁ?俺様に水をかけたヤツは」
ああ、マウン○ンゴリラを擬人化したらコイツになるのだな、きっと。
周りにいた住民達は一斉に私を見たのだ。ゴリラなおっさん爽やかな笑顔で「一斉に鬼ごっこするかぁ、お嬢さん」と言ったのだ。あー私の心の中の警戒レーダーが鳴っているのだ…
どうするのだ、ミスゞ?
勿論、逃げるのだ!
そして、私とおっさんの3時間にも及ぶ鬼ごっこが開始。
ちょ、誰かぁ助けて欲しいのだぁぁぁ!!!
今も作者ミスゞは走り続ける…
おはようございます。ここどこ?By椿→←その頃… にゃんたそ
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鳴く狐(プロフ) - 修正失礼しました。 (2019年6月2日 11時) (レス) id: 164fe814fa (このIDを非表示/違反報告)
鳴く狐(プロフ) - ちょっと修正します。 (2019年6月2日 11時) (レス) id: 164fe814fa (このIDを非表示/違反報告)
三日月桜(プロフ) - 修正終わりました (2019年6月2日 1時) (レス) id: 4138aa2156 (このIDを非表示/違反報告)
三日月桜(プロフ) - ちょっと修正にいきます (2019年6月2日 1時) (レス) id: 4138aa2156 (このIDを非表示/違反報告)
グランディ(プロフ) - 続編作成しましたー、これからも宜しくお願いします!!【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/vahanaito95/】 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
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