その頃… にゃんたそ ページ26
―目の前にある小さなメモに簡単に描かれた地図。小一時間くらい、私はソイツとにらめっこしている。
……ヤベェ、この歳にして迷子だぁ。
一時間前、気が付いたら見慣れぬ町に来た私。
それと同時に姿がアニメに出てくるキャラのような格好をしていたことに気が付いた。
優しい色をした長い金髪に白黒のワンピ。頭にはネコミミが生えている。
「わー、可愛いー」と思うのが一般的だと思うのだが、今の私はそんなことを考える状態ではなかった。
「ここ、何処なんだよ!?」
どうしたら良いか分からず、とりあえず隣を通りかかった可愛らしいお婆さんに話しかけたら「また、来たのか。賑やかになりそうだね」と意味不明な返事がかえってきてきた。そして、今持っている小さな地図をもらったのだが……
「私…ち、地図読めないんだよ……」
そう、この世界に来る前から私は地図を読むことが苦手だった。「え、コレって寺院って読むの?マンジじゃなくて?」状態。分かりやすく纏めると―
私こと、にゃんたそはかなりの方向オンチであったのだ。
御免なさい、お婆さん。
そして、今に至り…ずっと地図とにらめっこしているのである。
不思議な町に迷い込んでしまった私は今も地図を涙目で睨みつけながら無事に屋敷に着けるのかと不安になりつつ歩き出した。
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鳴く狐(プロフ) - 修正失礼しました。 (2019年6月2日 11時) (レス) id: 164fe814fa (このIDを非表示/違反報告)
鳴く狐(プロフ) - ちょっと修正します。 (2019年6月2日 11時) (レス) id: 164fe814fa (このIDを非表示/違反報告)
三日月桜(プロフ) - 修正終わりました (2019年6月2日 1時) (レス) id: 4138aa2156 (このIDを非表示/違反報告)
三日月桜(プロフ) - ちょっと修正にいきます (2019年6月2日 1時) (レス) id: 4138aa2156 (このIDを非表示/違反報告)
グランディ(プロフ) - 続編作成しましたー、これからも宜しくお願いします!!【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/vahanaito95/】 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
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