おべんきょー サワー ページ21
「ふぅ〜……カラダぽっかぽかです!」
お風呂から出た私は、自室に続く廊下を一人歩いていた。
脱衣場もでしたが、浴室もとても広くて一人で入るには大きすぎましたね。なんだか贅沢した気分です!
「ん〜と……寝たいところですが、今日のおべんきょーはまだ終わってないですし、終わらせてから寝ましょうか」
部屋に戻った私は、机に参考書やノートをでかでかと広げて勉強し始めた。
……が、数分も経たないうちに机に広げていた物を勢いよく閉じた。
「ぬ〜!わっかりません!ほーてーしきとはなんですか〜……」
全く分からないのでやる気をなくした私はもう寝てしまいましょうか……など考えていた。
「あ、もしかしたらリビングに誰かいるかもです!教えてもらえるでしょうか。
……私より頭いい人ばっかりなので心配無しですね!」
希望が見えた私は参考書を両手に抱え、リビングへと走り出す。
ここの人達ならきっと教えてくれるはずです!
ドンッ
「わわっ!」
誰かにぶつかってしまったようです。走っていた私が悪いので謝らなくては……!
「すみません!怪我はないですか?」
「あ……はい、大丈夫、です」
どうやらぶつかったのはいとちゃんだったようです。いとちゃん可愛いので怪我がなくて良かったです!
「あっ、これ、拾います……」
ぶつかった拍子に落としてしまった参考書たち。私も拾おうとしゃがみ、全て拾い終えた。
「ありがとうございます、いとちゃん!」
「あっ、いえ……それより、その参考書って中学生の……?」
いとちゃんは19歳なのに何故?とでも言いたげな表情。
そこで私は、まだ自分の家庭事情を少したりとも話した事がなかったことを思い出した。
「あぁ、実は私、中学校を中退しているんです。そもそも、まともに学校なんて行かせて貰えなかったので、小学校も不登校だったのですが。
だから、自分は頭が悪いのです。こうしておべんきょーするのですが、全く分からないんですよね〜」
簡単に事情を話せばいとちゃんは、すぐに理解し、それからとても申し訳なさそうな顔をした。
「ご、ごめんなさい。辛い、ですよね。」
「いとちゃんが謝る事なんてないですよ!ところで、私におべんきょーを教えてくれますか?」
いとちゃんは現役高校生。私より年下だけど頭良いです。
「はいっ、私でよければ……!」
「わぁ嬉しいです!」
それから、一時間ほど教えて貰った。
「ありがとうございました!またお願いしてもいいですか?」
「喜んで!」
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴ちゃん♪(プロフ) - そうでしたか、無礼なコメント、申しわけございませんでした! (2019年10月7日 18時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
サワー(プロフ) - 鈴ちゃん♪さん» 更新しますよ!ですが私は少し忙しいので遅れます……! (2019年10月7日 7時) (レス) id: 59631e9c92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴ちゃん♪(プロフ) - 皆さまに質問です。続編が出ましたが更新はもうしないのですか? (2019年10月7日 3時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
ここ。(プロフ) - 更新しました!報告忘れていてすみません。フォントもベーシックに戻しました! (2019年9月28日 22時) (レス) id: 8956dbb137 (このIDを非表示/違反報告)
ここ。(プロフ) - 更新しますね! (2019年9月28日 11時) (レス) id: 8956dbb137 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ