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とある屋根にて 水無月カエデ ページ27

やあやあこんにちハ!





俺は狐の化身の由良坂もとカ!




この前不幸なことに落とし穴に落ちテ、



この怪夜町に転がり込んだんダ!




…………なあんて勿論、嘘ですかラ。


私の真名は祇園寺彼方。ただのしがない小説書きでス。


え?これは嘘ではないのカ?



それはあなたの想像にお任せしまス。



さて、此処はいったいどこなんでしょウ?


恐らク、先程申した怪夜町とやらなんでしょうガ……




上から見た限リ、



明らかに私の知る人間ト、違う種類の生物が存在するようでス。

狐の耳の少女、水色の髪の青年。



…………これハ、当分、小説のネタは困らなさそうですネ。






すると、後ろから、気の抜けた声がしタ。

「………ようやく見つけましたよ。祇園寺さん。」






振り向くと、そこに居たのハ、


和服を着込んだ年若い少年。





「これはこれハ。言うなれバ、迷い込んだ部外者を排除する為の闇の密使、と言ったところですかネ?」



すると少年は微笑み、


「前の世界での嘘吐きの癖は治っていないようですね。


まあ僕には関係ありません。




僕は、あなた専用のこの町の案内人です。



まず、この世界について。


この町は、小説書きが迷い込み、そして好きに暮らしている町です。


小説書きという点では、あなたも例外ではないでしょう?


そして先程も見たとおり、この世界には、当たり前のように、人間ならざる者たちがいます。


あなたはーーーーどちらなんでしょう?」



俺は微笑んでこう言っタ。



「さア?」



少年は数秒笑顔で沈黙したあと、


仕切り直すように言った。



「…………まあいいでしょう。そして、あなたにはある能力が備わっています。」


「ある能力?」



「はい。あなたの能力は[無効化]。触れただけであらゆる能力を無効化しうる、究極の反能力です。

しかし、それはつまり、回復、増強系の能力が使えないということです。

加えて、この能力のために、あなたは極端に肉弾戦に弱いことになります。



あなたは元の世界で体が弱かったと聞きます。



死にたくないのであれば、争いに首を突っ込まないように…………」



そう言い残し、少年は暗闇の向こうに消えていった。



「私の身に宿るハ、



究極の反能力………ふふ、上等でス。




この世界ハーーーーーー









僕を「心から」笑わせる事は出来るカーーー




見せてもらいましょうカ」

嘘吐き幼馴染 水霜 雫→←眠らない街? 866



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Mashiro Lio(プロフ) - 終わりました! (2019年8月25日 13時) (レス) id: 6bdf3daa52 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 更新……というか軽く修正します (2019年8月25日 12時) (レス) id: 6bdf3daa52 (このIDを非表示/違反報告)
MILK(プロフ) - あ、お話いっぱいです!移行お願いします! (2019年8月7日 17時) (レス) id: 4af98e85a9 (このIDを非表示/違反報告)
MILK(プロフ) - 更新します! (2019年8月7日 17時) (レス) id: 4af98e85a9 (このIDを非表示/違反報告)
月見里あさひ(プロフ) - こうしんしました。 (2019年8月7日 16時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グランディ x他5人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年7月9日 7時

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