拝啓 笑えない君【ヒロアカ】

42話 ページ43

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体育祭はどんどん進みあっという間に第3種目になった


決勝トーナメントに出場できるのは16人

その中にはもちろん私の気になっている子も残っている

1回戦目から出場するようで既にグラウンドで待機している彼は緊張している素振りを見せない



「銃鏡(じゅうき) 瑠偉(るい)くんねー…」

「月躬弖はソイツが気になんのか？」

「そうそう 相談に乗ったことがあったの」



相澤先生 改めイレイザーヘッドに合理的虚偽で呼び出された時に相談された生徒

重機関銃をどこからともなく召喚させて打っ放すというなかなか派手な個性持ち

そんでもって私の超近距離戦術を学びたいと言ってきた子でもある



「なんつーか…てめぇに似てるな」



爆豪くんの言う通り黒髪に漆黒の瞳は私にそっくりで少し興味が湧いてしまったりする

普通の人なら諦めるであろう挑戦に食いついていくところは私とは似ていないけど仕草とか動きの癖が何か似てる

…いや似せてるのか



『決勝トーナメント第1回戦！！


お前その重機関銃何処から出してんの！？まぁとにかく見た目も個性も派手でカッケーな！！顔だけで生きていけんじゃねぇのか！？！？
ヒーロー科A組 銃鏡(じゅうき) 瑠偉(るい)！！！！

＿＿＿＿ VS！！！！


個性なら仕方ねぇけどいつまでも泣いてるのはカッコよくねぇぞ！？それでもお前なりに勝って強いと証明してみせろ！！！

ヒーロー科B組 涙泪(るいるい) 流(ながれ)！！！』



私も人のこと言えないけどすごい名前だな



「コイツらすげぇ名前だな」

「轟くんは言えないと思うよ」

「てめぇそれ特大ブーメランだぞ」



この2人だけで｢るい｣って3回言ったよ

インパクトのある名前してるもんだ



普通に考えて勝算は銃鏡くんにあるだろう

涙で攻撃するって想像できないし第1種目と第2種目でも目立った活躍は特にない

それに比べて銃鏡くんは第1種目2位通過で第2種目4位通過

冷静に進められたら彼が勝つ



「銃鏡くんが表彰台入りしたら彼に指名入れるって約束してるんだよね」

「事務所解体したじゃねぇかよ」

「個人指名的な？」



まぁ表彰台入りしてしまったら私以外にも彼を指名したい人が増えるだろうから実質私を選ぶかどうかは彼次第

でも指名リストを予想すると面白い

色んな事務所名が並ぶのに私だけ

【ヘスティア】って載るんだと思うとすごくシュールで笑ってしまう

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