31話 ページ32
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私は変装するつもりがない
どうせバレるんだから面倒なだけ
だから好きな服装をして出掛けたい
そう思ってお気に入りの黒いレースのワンピースと大きめのサングラスをかけて集合場所に行くと爆豪くんはもういた
スマホを片手に持って｢遅い｣と私に怒る爆豪くんの服装をジーッと見つめる
「それ まだ持ってたんだ」
「…悪いかよ」
「素直じゃないね かっちゃん」
「かっちゃんて言うなや！！！」
いつだったか彼の誕生日に私があげたシルバーのネックレス
本当は私が欲しかったんだけど彼によく似合うと思って買った
あの頃は隠すようにTシャツの下に閉まっていたけど今は思い切り見せつけるようにつけていてくれて少し嬉しかった
「それで 今日はどこ行くの？」
「決めてねぇ」
「うわー 行き当たりばったり」
「うるっせぇ！！黙って着いてこい！！」
爆豪くんに手を引かれて宛もなく歩き出す
大きな声で叫ぶもんだから皆気づいてしまったようで私たちをガン見してくる
たまに声をかけようとしてくる子がいるけど口元に手を当ててジェスチャーをすると黙って頷いてくれる
物分りのいい子ばかりで助かる
ちなみに私と爆豪くんが高校時代に仲がよかったことは有名なので2人でご飯に行っていてもスキャンダルのように取り上げられることはない
先日 切島くんと2人でランチに行った時も知らないうちに写真を撮られていたようで新聞に取り上げられていたけど
【雄英時代の友情再び！】
とすごく健全な方向に話題を提示していた
私の日頃の行いがいいおかげだと言っても過言ではないだろう
「ねえ あれ食べたい」
「あ？お好み焼き？」
「うん 食べようよ」
「チッ…」
お分かりの通り彼の舌打ちは肯定または許可する合図でもある
素直じゃない彼に呆れつつも私の言うことを聞いてくれたことは嬉しかった
日曜日の夜というだけあってとにかく混んでる
席に案内されるまでかなり待たなければならないようだ
「てめぇ事務所引き継ぐんだろ」
「まあね」
「約束はどうなるんだよ」
「続行中ですけど」
意味が分からないという顔をする爆豪くん
まぁ今の言葉だけでは話の意図が掴めなくて当然だ
「今サイドキックと事務員の就職先を探してる
事務所は一時的に引き継ぐけど私の事務所にするつもりはない
従業員全員の転職が完了したらしばらくはフリーで活動する予定」
私の今後の予定を全て話した
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犬井(プロフ) - 臨時教師…この展開私の好物です((やめろ これからも、まったりでいいのでマイペースに更新頑張ってください(´･ー･`)ﾌﾌﾝ (2020年3月5日 12時) (
レス) id: a30ea6f0a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです これからも、頑張って続けて下さい 応援しています(#^.^#) (2020年3月3日 16時) (レス) id: 1fbc4252fc (このIDを非表示/違反報告)
(´???｀) ぬん(プロフ) - 心の底から言います.......爆豪とくっついて.....あっこの作品大好きです (2020年3月1日 23時) (レス) id: 3a7d3d0190 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 永久さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - Leoさん» 前作から引き続きご愛読していただきありがとうございます！彼女の思いが伝わったようで嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月26日 19時
