13話 ページ14
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ポカポカとした太陽を浴びながら人が溢れた渋谷の空を飛ぶ
パトロールがてら太陽光を貯蓄する
「あ！ヘスティアだ！！」
「どこどこ！？！？」
「ほら！空飛んでる！！！」
私に手を振る10代の女の子たちに手を振っていると手招きされたのでその子たちの元に降りた
なんだか焦っているように見える
「何かあった？」
「この子 財布取られちゃったの！」
「スリってこと？」
「そう！助けてヘスティア！」
私に事情を話す２人の後ろで泣きながら肩を揺らす女の子
彼女が言うには財布の中身はどうでもいいのだが財布本体が大切なものでどうしても返してほしいとのこと
「私が必ず見つけるから もう泣かないで」
ハンカチを握りしめて震える彼女を抱きしめて頭を撫でてあげると小さな声で｢うん｣と答えてくれた
彼女の友達からスリだと思われる男の特徴を聞いてもう一度 飛び出した
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黒いキャップに黒の長袖長ズボンなんていう典型的な格好をした男なんてすぐに見つかる
なんてったって今日は初夏の晴天だ
長袖長ズボンの奴は少ない
そんな光を集める格好なんて流石の私だってこの時期はしない
「はーい そこのお兄さん止まってね」
「は！？ヘスティア！？！？」
「はーい 止まってねー」
どれだけ優しく話しかけても私の言葉を無視する彼は犯人で間違いないだろう
背負っているリュックから色とりどりな財布が見える
きっと何人分も財布を取ったのだろう
決定的な証拠を押さえたので容赦する必要はないと判断した
「…！ガハッ…！！」
ギュンと翼を翻して男の背中に最高スピードで蹴りを入れる
空いた手を後ろに引っ張ってしっかりと拘束し手錠をかける
「もしもし お疲れ様です
３丁目XXX通りにてスリを確保しました
はい 至急パトカーの要請お願いします」
片手で警察に連絡を入れもう片方の手で犯人を無理やり起き上がらせる
恨めしそうな目で私を見ているけど悪いのは自分なのだからそんな目で見ないでいただきたい
「何人分取ったの？」
「数えてるわけねぇだろ！！」
「そうだよね 聞いた私が馬鹿だった」
犯人にある程度 事情聴取紛いなことをしているとすぐに警察が来たようでサイレンの音と共にパトカーがやってきた
バタバタとやってくる警察官に彼を引き渡す
犯人が持っていたリュックの中にひとつだけ可愛らしいピンクの財布が入っていた
これが彼女のものだろう
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犬井(プロフ) - 臨時教師…この展開私の好物です((やめろ これからも、まったりでいいのでマイペースに更新頑張ってください(´･ー･`)ﾌﾌﾝ (2020年3月5日 12時) (
レス) id: a30ea6f0a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです これからも、頑張って続けて下さい 応援しています(#^.^#) (2020年3月3日 16時) (レス) id: 1fbc4252fc (このIDを非表示/違反報告)
(´???｀) ぬん(プロフ) - 心の底から言います.......爆豪とくっついて.....あっこの作品大好きです (2020年3月1日 23時) (レス) id: 3a7d3d0190 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 永久さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - Leoさん» 前作から引き続きご愛読していただきありがとうございます！彼女の思いが伝わったようで嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月26日 19時
