184話 ページ35
爆豪side
バカみたいに中庭に走り出したアイツらを追って俺達も外に出た
雪まみれになって部屋着や髪にも雪が絡まってついているのに楽しそうに笑うアイツらを見て呆れてしまう
「爆豪も雪合戦しようぜ！！！」
「するわけねぇだろ」
「ちぇー」
鼻を真っ赤にしてクソ髪とクソアマが俺の元に駆け寄ってきた
誘いを断ると分かりやすく落ち込んで戻っていく後ろ姿は犬みたいに見える
隣で醤油顔とアホ面がイルミネーションが見たいとか言い出す
それを頼まれたクソアマが手のひらに細かな光を集めた
「雪の妖精みたいだな」
「ヘスティアって天使だろ？」
それを見ていた醤油顔とアホ面がアイツを見つめて言う
俺には妖精でも天使でもなく
「ヘスティアは女神だわアホ」
＿＿＿＿＿＿＿＿ 女神に見えた
頭には包帯が巻かれ 頬にも湿布やら何やら貼られて服装だってただのジャージ姿だけど今のアイツは世界で一番輝いて見えた
フーッと息を吹きかければ光が空に舞う
「イルミネーションより凄ぇ！！！」
「うわぁぁレベル高っ！」
光が空中に舞っているから降っている雪が反射してキラキラと空が輝く
｢どうだ｣と言いたげな目で俺を見てくるアイツの瞳にも光が反射している
漆黒の瞳に光が映りこんでまるでプラネタリウムみたいに見える
「でもなんか物足りねえなぁ…」
「月躬弖あれやって！！」
「俺も見たーい！」
アレというのは不死鳥のことだろう
アイツもすぐに分かったようで光を集めるように空に手を伸ばす
｢おいで｣と小さく呼びかけると何もなかったはずなのに月の光を集めた不死鳥が現れた
「月躬弖といえば不死鳥だよな！！」
「かっけええぇぇ！！！！」
「迫力半端ないな」
アイツの肩にとまる不死鳥はいつもよりと少し違う輝き方をしている
不思議に思って見つめているとクソアマがニヤリと笑って口を開いた
「今日は月光を集めて召喚したの
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿だから触れるよ」
バサッと翼が羽ばたく音がして目を見開くとアイツの肩にとまっていたはずの不死鳥が俺らの目の前にまで来ていた
「触っていいんか！？」
「うん」
興奮気味でアホ面が不死鳥に触る
すると触った場所からふわりと羽が舞ってアホ面を包み込むように光る
不死鳥は俺を見て｢触っていいぞ｣と言いたげな目で見てくる
渋々俺も触ると予想外の温かさに驚いた
人間と同じくらいの温かさがして心做しか落ち着くように思えた
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あまね(プロフ) - かっちゃん‼️尊いな！ (11月20日 3時) (
レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
わかめし - 笑えない君も見てきました！すごく儚くて泣きながら読みました。こっちの拝啓シリーズはもう終わってしまったのですか？続いてくれるのを待ってます！毎日見るので！白昼夢や新しい作品も頑張ってください！ (2020年4月15日 18時) (レス) id: 7ee9cc8e34 (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - すごくおもしろいです！ (2020年3月6日 22時) (レス) id: 0c51310dc0 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - お疲れ様ですもう原作に追いつきますか('()')早い。見ててワクワクして楽しかったです!無料で読めるなんて作者さんに感謝です(占ツクを作ったh((((まぁいいか)これからも頑張ってください。私も勉強とか習い事がんばります。長々すみません！ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 更新お疲れ様です〜！派閥5人組の絡みも好きですし、地味に仲のいい障子君との絡みも好きでした。AnotherStoryも楽しみです…！話に出てくる作者様のオリジナルキャラが増えそうな予感…？覚えられなさそうですが、楽しく読ませていただきます！ (2020年2月26日 22時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月22日 18時
