･ ページ41
．
軽い浮遊感の後ボフンッとマットレスに沈み込む
B級ランク戦ROUND2は1位二宮隊という結果で幕を閉じた
｢よくやったお前たち｣
｢ありがとうございまーす｣
｢褒められちゃいましたね辻先輩｣
｢そ、そうだね…！｣
珍しい二宮の褒め言葉に一同の表情が緩む
コツンと肘で辻を突く瀬鳴
相変わらず辻の反応はウブだが少しずつスキンシップにも慣れてきたように見える
｢それにしても今回の試合いつにも増して瀬鳴ちゃん積極的だったね〜｣
｢確かにそうですね 何かありましたか？｣
犬飼の言葉に氷見も問いかける
二人の言う通り今日の瀬鳴は普段と違った
積極的といえば聞こえはいいが要は攻撃的だった
基本的に隊長である二宮の指示に従い攻撃する瀬鳴が今日は自分の意思で相手を攻撃していたように思える
それも確実に
｢…二宮さんが落とされたのが悔しくてちょっとムキになっちゃいました｣
瀬鳴は頬をかきながら｢スミマセン｣と恥ずかしそうに小さくそう言った
これには二宮も驚いたようで目を見開いた
そんな理由だったのか
仲間意識の薄い瀬鳴がそんな理由で動いたのか
無理矢理引き抜く形で瀬鳴を自身のチームに入隊させた二宮としてはかなり驚きが大きかった
瀬鳴が二宮隊に愛着を持っているという事実は二宮だけでなく犬飼･辻･氷見にも衝撃を与えるには十分すぎる
｢謝るな よく頑張った｣
｢あ、ありがとうございます！｣
｢これからも頼む｣
｢はい！！｣
二宮がポンッと頭に手を乗せそう言えば瀬鳴はたいそう嬉しそうに表情を緩めた
そんな瀬鳴を見て辻が｢よかったね｣と声をかける
先程とは立場が逆転してしまったようだ
今回のランク戦
結果は二宮隊が1位で終えることが出来たが途中何度か危険な場面もあった
B級上位にもなればA級同等の強さがある為いくら二宮と言えども毎回容易に勝てるわけでは無い
同じ場面に遭遇することがないよう綿密に対策を立て成長に繋げることが重要だ
試合が終わったのもつかの間
二宮隊は次の試合に向けて作戦会議を始めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんず(プロフ) - 続編おめでとうございます！！ご自分のペースで構わないので、更新を続けて欲しいです！これからも応援してます！ (2021年12月17日 19時) (
レス) @page50 id: f3f41a7a80 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 夢主の解説が完全にニノだ…………！これ聞いてるニノもすごく頷いてそう。 (2021年12月14日 1時) (レス) @page42 id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ - 二宮隊かっこいいですよね！スーツ姿で弧月持ってるの本当に好きです！夢主ちゃんも末っ子感があって可愛いです！！ (2021年10月17日 22時) (レス) @page40 id: 25eb3d3bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ナカジマ(プロフ) - すごい次の展開が気になりドキドキしています！これからも応援しています！頑張ってください！！ (2021年10月15日 12時) (レス) @page36 id: 94b7e990bf (このIDを非表示/違反報告)
男が苦手な辻 - ぎょえええ終わりですか…ストーリーもキャラ設定も二宮隊も大好きなだけに残念です… (2021年5月27日 2時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばぐ
| 作成日時：2021年1月10日 19時
