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エリア内にある寺院の中では伏黒･葛波と加茂が対戦していた
できるだけ死角ができるように走る伏黒たちをいくつもの矢が追いかける
矢尻に少量の血がついている
物理法則無視の軌道は加茂家の術式だ
矢の攻撃によって足止めを食らった2人の元に加茂が追いついた
｢同時にもう一種式神を出せるだろ？出し惜しみされるのはあまり気分がよくないね｣
｢加茂さんこそ矢ラス1でしょ
貧血で倒れても助けませんよ｣
｢心配いらないよ
これらは全て事前に用意したものだ｣
加茂が使用するのは赤血操術
自身の血とそれが付着した物を操る血筋大好きな御三家らしい術式
また葛波家相伝の惺戒呪符は赤血操術から枝分かれしたもの
根本的に葛波家は加茂家の親戚分家に当たるため加茂と葛波には血の繋がりがある
五条が彼女の制服を狩衣にしたのは恐らく宗家である加茂家に寄せたのだろう
一方伏黒が使用するのは十種影法術
禪院家相伝の術式のひとつ
影を媒体とした十種の式神術
尚現在玉犬が仕事中のため伏黒は既に二種の式神を召喚している
加茂はラスト1本の矢を天井に放った
破壊された天井の瓦礫が伏黒らの視界を遮っている間に加茂は姿を消した
次の瞬間には伏黒の目の前に現れた
咄嗟に呪具で防いだが先程までとは全く桁違いパワーに驚く
ビリビリと腕が痺れた
｢よく反応したね 気を抜くなよ｣
｢＿＿＿＿起爆｣
加茂が伏黒を壁に吹き飛ばすと同時に葛波の呪符が爆発した
その隙に葛波と伏黒は加茂から距離を取った
今の爆発はあくまで目眩しだ
加茂のスピードやパワーは先程とまるで別人
血を操るというのは形状や運動だけではない
体温･脈拍･赤血球量などの血中成分まで自由自在に操れる
｢ドーピングか｣
｢よく気付いた
だが俗な言い方はやめてほしいね｣
赤血操術の仕組みを理解した葛波はある考えが頭に浮かんでいた
惺戒呪符は他の呪符と比べて作成･使用が難しいが応用し易い
力勝負になりそうなここに残っても恐らく葛波はサポートに徹するだけで戦力にはならない
｢ちょっと離れるね すぐ戻るから｣
｢分かった 気を付けろよ｣
袖から数枚の呪符を出して伏黒に渡す
加茂に聞こえないように小声でそう言ったあと葛波は転送用の呪符を使用して姿を消した
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raru58063503(プロフ) - このお話大好きで何回も読み返してます！！ (2022年10月8日 23時) (
レス) @page36 id: 95468c547b (このIDを非表示/違反報告)
ふーか(プロフ) - 伏黒とどうなっていくのか楽しみです！！引き込まれるようなお話でワクワクしました！ (2022年2月6日 6時) (レス) id: 638dc06db7 (このIDを非表示/違反報告)
無量クーポン - ヤベェくそおもろい← (2022年1月20日 19時) (レス) @page17 id: f5549b5e83 (このIDを非表示/違反報告)
Sol(プロフ) - 何回も一気読みしました！！お話の続き楽しみにしてます (2022年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 11f64c7a6d (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - この作品とても面白くて好きです。葛波ちゃんの誕生日がまさかの私と一緒で笑っちゃいました。 (2022年1月4日 11時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年12月27日 17時
