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まさか伏黒が自分のことでここまで感情を露わにすると思っていなかった葛波は少し驚いていた
3人と距離を感じていた彼女にとっては内心とても嬉しい
自分の命を賭けてまで戦った理由がようやく理解できたような気がした
コンコンと病室の扉をノックする音が聞こえてそちらを見ると虎杖と釘崎がいた
虎杖の手元には2Lのコーラとピザ
｢おっ！葛波起きてんじゃん！｣
｢お腹空いたでしょ ピザ食べるわよピザ｣
｢ピザ！やったー！｣
｢差し入れでピザとコーラって…｣
常識的に考えてありえない差し入れを持ってきた虎杖と釘崎
病人だというのにピザで喜びはしゃぐ葛波
伏黒は溜息をついた
ペットボトルの蓋を外そうと葛波が手に力を込めるが全く開かない
別に彼女がそこまで非力なわけではないが怪我の影響があるのだろう
それを見かねた伏黒は葛波ならペットボトルを取ってパキパキッとキャップを回した
開けたついでに紙コップにコーラを注いでいると思い出したように釘崎が口を開いた
｢そういえばA
加茂家に養子入りするらしいじゃない｣
｢そうらしいね〜｣
｢他人事みたいに言うんじゃないわよ！｣
｢ちょ！叩かないでよ！｣
ベシッと釘崎に頭を叩かれた葛波は涙目でそう訴え｢伏黒の方が優しい｣と小さく呟いた
それを聞いた釘崎はフンッと鼻を鳴らした
｢大体伏黒はAに甘いのよ！｣
｢そんなことはねーだろ｣
｢ある！そうよね虎杖！｣
｢俺はよく分かんねーな｣
｢あるって言えよ！｣
｢理不尽！！｣
騒ぐ2人を適当に流しながら伏黒は1切れのピザを紙皿に乗せて葛波に渡した
ピザを受け取り美味しそうに頬張る葛波
その一連の動作を目の当たりにした虎杖と釘崎は顔を見合せた
｢ほら甘いじゃない！！｣
｢これはアウト！アウトですよ伏黒さん！｣
｢うるせえな オマエらもさっさと食え｣
｢私ピーマン食べれない｣
そっと自分のピーマンを伏黒のピザに移す
残念ながら伏黒もピーマンは嫌いだ
ピーマンは更に釘崎のピザに移動した
最終的にピーマンは｢好き嫌いするんじゃありません！｣と典型的なお母さんみたいな発言をした虎杖が食べることになった
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raru58063503(プロフ) - このお話大好きで何回も読み返してます！！ (2022年10月8日 23時) (
レス) @page36 id: 95468c547b (このIDを非表示/違反報告)
ふーか(プロフ) - 伏黒とどうなっていくのか楽しみです！！引き込まれるようなお話でワクワクしました！ (2022年2月6日 6時) (レス) id: 638dc06db7 (このIDを非表示/違反報告)
無量クーポン - ヤベェくそおもろい← (2022年1月20日 19時) (レス) @page17 id: f5549b5e83 (このIDを非表示/違反報告)
Sol(プロフ) - 何回も一気読みしました！！お話の続き楽しみにしてます (2022年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 11f64c7a6d (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - この作品とても面白くて好きです。葛波ちゃんの誕生日がまさかの私と一緒で笑っちゃいました。 (2022年1月4日 11時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年12月27日 17時
