･ ページ13
．
加茂は葛波を見て目を見開いた
1度だけ資料で見たことがある
あくまで紙製のため横からの妨害に弱い
その分 飛行速度と追尾機能は呪具でもトップクラスを誇る
葛波に視線を釣られてしまった加茂
そのうちに伏黒は式神を召喚していた
最近調伏させたばかりに加えて呪力の消耗が大きいため単体でしか使えない
＿＿＿＿
大きな体の象の式陣
完全に召喚が完了したタイミングで加茂はその存在に気が付いた
葛波のわざとらしく当たらない弓矢は加茂の気を逸らすための陽動でしかなかった
象というだけあって的が大きい
先手を取ろうとした加茂より早く満象の攻撃が迫り来る
加茂は象から放たれる大量の水によって屋外に吹き飛ばれた
彼の後ろにいた葛波は何とか避けたようだ
｢＿＿＿鵺｣
｢＿＿＿＿捕縛｣
空中で受身がとれない加茂を伏黒と葛波の攻撃が畳み掛ける
しかし葛波の呪符は翻され伏黒の鵺は彼の術式により縛りつけられてしまった
捕縛呪符よりもレベルが高い術式に葛波は実力差を痛感させられた
｢私は負けるわけにはいかないのだ！｣
加茂の叫び声が響く
比較的落ち着いていた彼が声を荒らげたことに伏黒らは目を見開いた
地面に着地して再び攻防戦を始めようとしたとき地を割くような轟音が聞こえた
音の先を見ると木の幹や根のようなものが建物を飲み込み3人を襲いかかろうとしている
｢な､なんだこれは！｣
｢！狗巻先輩！？｣
それらと同時に見知った顔が現れた
伏黒が彼の名前を呼ぶとこちらに気が付いた狗巻は口を開いた
『逃げろ』
刹那3人の体が勝手に動いた
元いた場所には植物の攻撃が降っている
葛波はブルリと肩を揺らしながらも呪符を利用して狗巻を隣に引き寄せた
空を見上げると帳が降りている
こんなこと事前に何も知らされていない
恐らく予想外の事態なのだろう
｢何故高専に呪霊がいる？帳も誰のものだ｣
｢多分その呪霊と組んでる呪詛師のです｣
｢ゲホッ｣
｢狗巻先輩大丈夫ですか？｣
咳込む狗巻を心配そうに覗き込む葛波
狗巻は親指を立ててグッドマークを返した
攻撃の出処を見ると何処かで見覚えのある呪霊が立っている
五条が以前話していた未登録の特級呪霊
呪詛師と絡んでいる可能性があるとも言っていたので間違いないだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3342人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
raru58063503(プロフ) - このお話大好きで何回も読み返してます！！ (2022年10月8日 23時) (
レス) @page36 id: 95468c547b (このIDを非表示/違反報告)
ふーか(プロフ) - 伏黒とどうなっていくのか楽しみです！！引き込まれるようなお話でワクワクしました！ (2022年2月6日 6時) (レス) id: 638dc06db7 (このIDを非表示/違反報告)
無量クーポン - ヤベェくそおもろい← (2022年1月20日 19時) (レス) @page17 id: f5549b5e83 (このIDを非表示/違反報告)
Sol(プロフ) - 何回も一気読みしました！！お話の続き楽しみにしてます (2022年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 11f64c7a6d (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - この作品とても面白くて好きです。葛波ちゃんの誕生日がまさかの私と一緒で笑っちゃいました。 (2022年1月4日 11時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年12月27日 17時
