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太刀川慶side
オープンスペースで出水や国近と話をしていると向こう側からコツコツという足音が聞こえた
少し特徴的な足音の持ち主は一人しかいない
出水も気付いたようで音がする方にチラリと視線を向けた
少しずつ近付いてくるその姿はよく見慣れた奴で向こうも俺らに気が付いたようだ
｢よぉ｣と軽く手をあげるとわざわざ小走りでやってきた
「太刀川さん！何してるの？」
「作戦会議 妃旗は？」
「飲み物を買いに来た」
柔らかい笑みを浮かべる妃旗
年相応であどけなさが残るその表情を迅は見れないんだと思うと少し可哀想だと同情した
「冬島隊は遠征の計画立ててんの？」
出水がそう聞くと妃旗は首を横に振った
まぁ冬島隊がまだ話し合いをしていないことなど予想がついていた
実際のところ計画は冬島さんが既に考えているんだと思う
ただ本能と感覚を頼りに行動する妃旗には作戦などあまり必要が無いから伝えてないだけなんだろう
「そうだ！古典のノート貸してくれね？」
「また授業寝てたの？」
「いつも寝てるみたいに言うのやめろよ」
出水と妃旗は同じ学校で同じクラス
三輪隊の米屋も同じらしい
同い年で普段から絡みが多いため他の隊員よりも仲がいい
A級同士話も合うんだろう
ギャーギャー騒ぐ二人を見ていると妃旗の隊服に目が止まった
冬島隊の赤と黒の隊服
細身の黒いズボンにヒール入りのブーツ
背中には冬島隊のエンブレムがある
すっかり見慣れてしまったその姿
一年前はあまりにも違和感が凄くてずっと見慣れないんじゃないかと思っていたけどそうでもなかったようだ
「よく似合ってんな それ」
「…まぁね」
「前のも似合ってたけどな」
「あれは私がデザインしたから」
似合って当然…か
苦虫を噛み潰したような顔をした妃旗を見て出水が｢太刀川さん！｣と声を上げた
別に嫌な気分にさせようとしたわけじゃない
ただ褒めただけだ
妃旗もそれを分かっている
「またあの隊服着れるといいな」
「うん その時は私の隊が1位になるから」
「おーおー それは難しい話だな」
ヘラッと笑う妃旗を見て出水は安心したように胸をなでおろした
今はまだ無謀な夢だけどいつか実現する日がきたらその時は盛大に祝ってやろう
そう心の中で思った
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ばぐ(プロフ) - 海宙さん» 海宙様お久しぶりです！私もワートリ再熱して書いてしまいました笑 ありがとうございます！今日も一日頑張ってください！ (2020年11月5日 5時) (
レス) id: 16d499b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - まって！今ちょうどワートリ再熱してるんですけど、ワートリとばぐさんとか最高すぎん？って感じです！今まだ読んで無いんですけど絶対読むので読んだらまたコメントしますね！あーー楽しみ！生きる糧にして取り敢えず明日の学校頑張ります！ (2020年11月4日 22時) (レス) id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえて嬉しい限りです！前々からワートリの作品を書きたいと思っていたので本当に嬉しいです！これからもご愛読よろしくお願いいたします！ (2020年10月16日 5時) (レス) id: 16d499b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - ばぐさまの作品全て読ませて頂かせてます！どの作品もとても大好きな神作者さんがとても大好きなワートリの小説を書いてくださるなんて感無量です！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年10月15日 21時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年10月8日 20時
