28話 ページ29
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跳躍に成功した私は仮想敵の頭部に着地した
結構高さがあるみたいで下を見ると皆が驚いた目で私を見ている
出だし順調 私の存在をアピールするには十分だろうけどまだ物足りない
私はさらに前に進むために今度は仮想敵を思いっきり踏みしめて前へ跳躍する
ギュンギュンと風を斬る音が耳元でする
まだ皆はだいぶ後ろにいる
今のところ私が圧倒的な１位だろう
『おお〜っとここで真っ先に飛び出してきたのは1-A 月躬弖Aだぁ〜！！！！』
『あいつ まだ個性使ってねぇな』
『おいおいマジかよ！個性使わずにこの跳躍力！どうなってんだ月躬弖ぇ〜！この期待の新星を止められるやつは現れるのかぁ〜！？！？』
プレゼントマイクと相澤先生の声で私をちゃっかりアピールしてくれる
嬉しくて思わず頬が緩んでしまう
そのせいで少し注意が散漫になっていた
ピキピキと音を立てて私の真後ろまで氷が迫ってきていたのだ
「… 轟くんか」
「月躬弖 俺も負けるわけにはいかねぇんだ」
相変わらず何考えてんのか分からない整った顔で私に攻撃を仕掛けてくる轟くん
後ろから迫る氷柱を避けながら走る
容赦なく私の顔面を狙ってくる氷柱に轟くんの性格が伺えてしまう
BOOOOOOOOMB！！！！！
振り向かずとも音で分かる 爆豪くんだ
「待てやクソアマァ！！」
待てと言われて待つ馬鹿がどこにいる
彼の罵詈雑言と轟くんの氷柱攻撃を背に受けながら私は振り向かずに第一関門を突破した
『オイオイ！第一関門チョロイってよ！！
んじゃ第二はどうさ！？落ちればアウト！！
それが嫌なら這いずりな！！
ザ・フォーーーーール！！！』
第一関門を突破した先には大きな崖があり そこには数本の紐が張られている
この上を渡れってことか
… 無理だな
『おーっとここで先頭の月躬弖が止まった！
やっぱりこの高さにビビったかぁ！？！？』
うん これは普通に怖い
高所恐怖症とかじゃないけれど落ちたことを想像するだけで身震いがする
私が止まっているうちに轟くんと爆豪くんは前に進んでしまった
このままでは距離が出来てしまい挽回が難しくなってしまう
早めに個性を使うのは控えておきたかったけどこればかりはしょうがない
「躁闇放出 500ｇ」
最初は抑えて最小で済ませる
私は体操着の上着を脱いで背中から躁闇を放出して前を行く2人を掴んだ
そして2人をこちらに引き寄せる反動で私が入れ替わるように先頭へ出た
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名無し - もうめちゃくちゃ好きです！！！！！（大声） (2020年3月2日 2時) (
レス) id: b192d8cc99 (このIDを非表示/違反報告)
朔月 - 夢主と轟が同率１位なら爆豪は三位になるのでは？ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 1d90d43033 (このIDを非表示/違反報告)
巻 - 夢主かわいいかよ (2020年2月23日 21時) (レス) id: b1b8613275 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 黒武さん» 暖かいコメントありがとうございます！夢主様がヒーローデビューするまでしっかりと見届けたいと思っているので続編ともに今後もご愛読よろしくお願いします！ (2020年2月15日 8時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 主ちゃんの派閥妹感すごいかわいいです…。頑張って強くなって、良いヒーローになってほしいです！更新頑張ってください。続きが楽しみです！ (2020年2月15日 0時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月9日 11時
