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ルーモス(光よ)…あれ、六本木??』


「いますね、呪い」


「「これ魔法!?すげー!じゃなくて!」」





Aの魔法によって杖先に光を灯して見えたのは。目の前に聳え立つ、見るからに不穏すぎる空気が漂いまくっている廃ビル。

近所の霊園と廃ビルとのダブルパンチで呪いが発生したようだ。呪いが生まれるには十分すぎる。
思っていた六本木ではなくて悠仁と野薔薇はがっくりとしている。そんな二人を見てAは少し笑った。


期待外れの結果になって悲しんでいる野薔薇を慰めていると、呪術師として当たり前のことを悠仁に教えている恵の声が聞こえ、顔をそちらに向けた。





「ちょっと待って、そんなことも知らないの?」

「ああ、実は…」





目の前の、この男の子が。“宿儺の指“_特級呪物を飲み込んだ、と。





『え、悠仁が!?』


「うえ、きっしょ!ありえない、衛生観念キモすぎ!」


「なんだと!」

「これは同感」





そんな事実に驚愕する一年ズ、そしてAに気にかけることなく。五条は君たちがどこまでできるか知りたい、と言い放った。





「野薔薇、悠仁。二人で建物内の呪いを祓って来てくれ」


「あれ?でも呪いは呪いでしか祓えないんだろ?俺呪術なんて使えねえよ」


「君はもう半分呪いみたいな物だから…」





呪力は流れているけど、コントロールはできないだろうから。と言って彼が差し出したのは、Aには見覚えがあるもので。





『え、それ!!』


「呪具“屠坐魔“。呪力のこもった武器さ。これなら呪いにも効く。…A、真希には言わないでね。今度Aが行きたいって言ってたカフェ、一緒に行ってあげるから」


『いいの!やった!!』

「チョロ…」

「恵、聞こえてる」





建物に向かう二人の背を見ながら、「ああ、それから」と五条はつぶやいた。





「宿儺は出しちゃダメだよ。あれを使えばその辺の呪いなんて瞬殺だけど、近くの人間も巻き込まれる」


「わかった!宿儺は出さない!」





そう元気よく言う悠仁に、気をつけてね〜と手を振った数秒後。

二人は建物の中へと消えた。






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れもん - 好きです!(ゑ)更新待ってます!! (2021年4月23日 18時) (レス) id: 46613accf8 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - もち米の化身さん» すごく嬉しいですありがとうございます> <!飽きてなかったですか、よかったです笑  (2021年3月22日 23時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
もち米の化身 - 面白いですね!あと、飽きませんよ! (2021年3月21日 23時) (レス) id: 356bd7e73b (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - ムスメ3さん» 世界がガッツリ!ってわけではないです!呪文、出身校、家柄、両親の仕事ぐらいですかね。わかりづらかったらごめんなさい泣 (2021年2月14日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 初めましてこんばんはもしかしてハリ〇タの要素あり的な感じですか? (2021年2月14日 21時) (レス) id: 43c62374c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんなん | 作成日時:2021年2月6日 23時

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