検索窓
今日:1 hit、昨日:14 hit、合計:6,181 hit

. ページ23

降ってきたのは仮面をした黄色いコートの男と、Aのクラスメイトたちだった。


「おいおいおい!知ってるぜ、このガキども!誰だ!」

「ミスター、避けろ。」


ツギハギ男から、冷たい声が発された瞬間、Aに向けられていた炎が軌道を変え、落下してきた障子、轟、緑谷へと襲いかかる。
その近くにいた“ミスター”と呼ばれた仮面男が、一瞬にうちに小さな球体へと姿を変えた。


温度の高い青い炎が空気を裂き、熱耐性をもたない障子と緑谷の肌を焼く。
その苦痛に耐えるような声が響き、Aが振り向いた。

その隙を、ツギハギ男は逃さなかった。
ごつごつとした手がAの首を掴み、猛る熱を帯びた青い炎と強い力が彼女を襲う。
Aは氷を生成して抵抗するも、青い炎の前には一瞬にして溶けてしまう。

全身タイツ男は轟に飛び掛かり、セーラー服の女の子は緑谷に襲いかかる。
大怪我でほとんど動けない緑谷を守るようにして、障子が複製腕を広げて覆い被さった。

Aの小さな抵抗がツギハギ男を苛立たせたのか、首をつかんでいる手から噴き出す炎がさらに勢いを増した。

喉に直接手を置かれているAは声を上げることもできず、両手から水を出して抵抗し続ける。
だが、ツギハギ男はそれを気にも留めない。
むしろ、どこか楽しそうに感じられる声で、仮面男に視線を向けた。


「爆豪は?」


ツギハギ男はおもちゃに飽きた子どものように、Aを轟のほうへ乱暴に放った。
Aの身体は宙を舞い、地面に激しく叩きつけられる。
交戦中の3人は手を差し伸べることもできず、そのまま動かなくなった彼女に目をやることしかできなかった。


「もちろん、、、ん?」


仮面男が言葉を切り、コートの右ポケットに手を差し入れた。
その仕草に障子の目が鋭く光り、3人に撤退の指示を出した。


「今の行為ではっきりした。個性は分からんが、さっきお前が散々見せびらかした―右ポケットに入っていたこれが、常闇、爆豪だな。エンターテイナー!」


緑谷は安堵の表情を浮かべ、仮面男はふざけたように障子を賞賛する。

轟が氷を走らせて(ヴィラン)との間に氷壁を作り出し、数十メートル離れたところに放られたAを背負う。
そして3人は一斉に、(ヴィラン)と逆方向へと駆け出した。

しかし、木の影から怪人能無が音もなく姿を現す。
轟が声を上げ、進路を切り替える。

だが次の瞬間、黒い靄が道を塞いだ。
3人は反射的に足を止め、(ヴィラン)との距離をそれほど大きく取ることもできないままでいた。

ISJにも現れたあの黒い靄が、再び、彼らの退路を完全に封じていた。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
設定タグ:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (1月13日 20時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2025年6月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。