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降ってきたのは仮面をした黄色いコートの男と、Aのクラスメイトたちだった。
「おいおいおい!知ってるぜ、このガキども!誰だ!」
「ミスター、避けろ。」
ツギハギ男から、冷たい声が発された瞬間、Aに向けられていた炎が軌道を変え、落下してきた障子、轟、緑谷へと襲いかかる。
その近くにいた“ミスター”と呼ばれた仮面男が、一瞬にうちに小さな球体へと姿を変えた。
温度の高い青い炎が空気を裂き、熱耐性をもたない障子と緑谷の肌を焼く。
その苦痛に耐えるような声が響き、Aが振り向いた。
その隙を、ツギハギ男は逃さなかった。
ごつごつとした手がAの首を掴み、猛る熱を帯びた青い炎と強い力が彼女を襲う。
Aは氷を生成して抵抗するも、青い炎の前には一瞬にして溶けてしまう。
全身タイツ男は轟に飛び掛かり、セーラー服の女の子は緑谷に襲いかかる。
大怪我でほとんど動けない緑谷を守るようにして、障子が複製腕を広げて覆い被さった。
Aの小さな抵抗がツギハギ男を苛立たせたのか、首をつかんでいる手から噴き出す炎がさらに勢いを増した。
喉に直接手を置かれているAは声を上げることもできず、両手から水を出して抵抗し続ける。
だが、ツギハギ男はそれを気にも留めない。
むしろ、どこか楽しそうに感じられる声で、仮面男に視線を向けた。
「爆豪は?」
ツギハギ男はおもちゃに飽きた子どものように、Aを轟のほうへ乱暴に放った。
Aの身体は宙を舞い、地面に激しく叩きつけられる。
交戦中の3人は手を差し伸べることもできず、そのまま動かなくなった彼女に目をやることしかできなかった。
「もちろん、、、ん?」
仮面男が言葉を切り、コートの右ポケットに手を差し入れた。
その仕草に障子の目が鋭く光り、3人に撤退の指示を出した。
「今の行為ではっきりした。個性は分からんが、さっきお前が散々見せびらかした―右ポケットに入っていたこれが、常闇、爆豪だな。エンターテイナー!」
緑谷は安堵の表情を浮かべ、仮面男はふざけたように障子を賞賛する。
轟が氷を走らせて
そして3人は一斉に、
しかし、木の影から怪人能無が音もなく姿を現す。
轟が声を上げ、進路を切り替える。
だが次の瞬間、黒い靄が道を塞いだ。
3人は反射的に足を止め、
ISJにも現れたあの黒い靄が、再び、彼らの退路を完全に封じていた。
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作者名:赤 | 作成日時:2025年6月27日 22時


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