【ONEPIECE】鎧を纏う2【男主】 (ページ5)

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頂上戦争：包囲壁ページ5

広場に撤退しろという声が響く中、戦場には衝撃が走る。
…白ひげが刺されたからである。
いかにもな推測を並べる白ひげ傘下の海賊の船長は、きっと先程赤犬大将にくべられた者だろう。

…海軍というのは、策略家が多い。

ここまで話が広がれば、信じ込むものも多い。なんせ実際その通りの出来事が起こっているから。

早く電伝虫を壊せ！とご乱心なセンゴク元帥は、確実にそれを遂行すべく、大将青キジを差し向ける。

赤い鎧の男は、しばらく白ひげから目が離せないでいた。

白ひげ「仮にも親に刃物突き立てるたぁ…とんでもねぇバカ息子だ！」

そう言って白ひげは自らを刺したスクアードを抱擁し、「バカな息子を、それでも愛そう。」と自らを刺し、疑った相手を許したのだった。

白ひげ「…それにしても、全く衰えてねぇなぁ、センゴク。見事に引っ掻き回してくれやがって。」

そう言って白ひげは、初回よりも大きな亀裂を生み出し、海賊たちに退路を与えた。

…来た、白ひげが直々に出陣だ。

白ひげ「俺と来る者は、命を捨てて着いてこい！！」

その言葉と共に上がる雄叫びは、今までと違う士気を帯びていて、気迫がビリビリと頬に伝わる。
…ここからが、本番というわけだ。作戦も大詰め、ここからの戦いが、海軍と白ひげ海賊団らの命運を分ける。

センゴク「構えろ！暴れ出すぞ！世界最強の男が！！」

白ひげは愛刀むら雲切の切っ先をセンゴク元帥に向け、仲間たちはひたすらに真っ直ぐ走り始めた。

広場の縁に立ち、こちらへ来るな。そう念じれば、格の低い海賊はバタバタと倒れていく。…そろそろ、包囲壁が作動してもおかしくない頃だ。

「恐ろしいほどの覇気…！これほどの覇王色を纏う人間が海軍に居たとは…！」

そんな声を横目に飛び出していった巨人の中将の様子を見守れば、白ひげに一矢報いようと刃を突き立てるも、無謀に終わったらしく、白ひげの能力によって大きな地震が起こる。

「中将！危ないですのでお下がりください！」

『…私の心配より自らの身を案じよ。』

すごい力だ。流石世界を滅ぼしかねない力の持ち主。おかげでマリンフォードの街がぐちゃぐちゃになっている。
白ひげの重すぎる拳は、処刑台にまで届いた。しかし、処刑台の上の人物は無傷である。

何故か、三大将が止めたからである。

三大将はどうのこうのと軽い口論をするほどに、軽くあしなわれた。