【ONEPIECE】鎧を纏う2【男主】 (ページ37)

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未来' ページ37

海軍本部基地から上がる爆音に、基地内は騒然としていた。
敵襲か、それとも何か…1度きり鳴った音を頼りに、何があったのかを海兵たちは探す。

『……全く、なんなんだか。

……ここはマリンフォード？しかも工事中って事ァ、頂上戦争直後じゃあないか。なにがなんだか…』

「何者だ！」

そんな声に煙の中の人物の影が振り返る。ゆるゆると手を挙げて人物はこちらへと近づく。

『パーシヴァル。いや……A、Aだよ。Aパシヴァール。の…30年後だな。』

「…はぁ？」

煙が晴れ、姿がはっきりと見える。
紺鼠の髪に大きな火傷跡、特徴は明らかに合致している。
しかも将校以上が羽織っているコートを肩にかけていることから海軍の者であることは確かだろう。

『…誰か、話がわかる人間は居ないものか…』

「なんの騒ぎですか！」

そう言って駆け込んできたのはメガネを上にあげた名刀を携えた女性海兵…たしぎだ。

『…たしぎちゃんじゃないか。』

たしぎ「…？誰ですかあなた…」

たしぎに説明を促されるような視線を送られた海兵は、どうやら…と説明をする。

たしぎ「…確かに、Aさんの特徴とは合致しますが…何故……」

たしぎはメガネを下ろしつつ、知人の名前を上げた男を凝視する。

『…確か原因は貰った菓子に薬品が入ってたんだったな。』

たしぎ「…化学班に調査依頼を。」

海兵は指示によって動く。突きつけられた銃がなくなったので、男は手を下ろして真っ直ぐたしぎの元へと歩み寄った。

たしぎ「止まって！あなたが本当にAさんなのかという確認はできていません！」

その声に男は止まってやれやれ。という動きをする。

「…多分ソイツは本当にパシヴァールの野郎だぞ。」

その声にたしぎと男は後ろに視線をやる。
…たしぎの上司でもあるスモーカーがやってきたようだった。

スモーカー「その不味ィタバコ、あのバカくらいしか吸っちゃいねェ。」

『…まぁ味覚は人によりけりだ、文句は言わないが…その判別方法は少々…』

いや、やめておこう。と男は言って煙草を地面に落とし、揉み消す。
何かを察知したのか2.3歩男はたしぎを押して横にズレる。
そして頭上の瓦礫と共に落ちてきた人物にその場の全員が目を丸くする。

ボルサリーノ「おぉ、もう遅かったみたいだねェ。」

大将黄猿が降りてきたからだ。