信じない理由 27 ページ28
｢ここの食堂は美味しいんだよ。今日はAセットがオススメらしい。どうする？｣
｢オレ様もう食べれれば何でもいいんだゾ｣
｢ほ、本当に、ボクも食べていいんですか······？｣
未だビクビクと許可をとる監督生にエースが泣きそうに顔を歪めた。
｢当たり前だろ監督生！もう水だけの生活なんてさせねぇから！！｣
｢何が食べたいんだ？！好きなものを頼んでいいんだぞ！ゴーストが何でも作ってくれるからな！｣
続けて言ったデュースの言葉に監督生の体がピクッと反応する。
｢ゴースト······？｣
ここの食堂の料理はシェフゴーストたちが作ってくれている。確か、監督生が住むことになったあの寮にも、ゴーストがいるという話を聞いた事があるが。
｢あの寮にもいると聞いたけど会ってないのかい？｣
監督生は下を向いた。体が震えている気がする。
｢か、監督生？｣
｢おっ······おおおおおおお化け······！！？？！｣
｢おっと｣
気付くと監督生はトレイの後ろに隠れて、トレイの制服をキュッと握っていた。トレイも驚いたのか困惑した顔をして目線だけ監督生を見ている。
｢ぼっ、ボク、無理なんですお化けとか怖いのッ······！ボクが今いる寮にもいるんですか！？｣
もう絶対帰れないぃぃ······！とグスグス泣く監督生に皆が慌てる。ゴーストが怖いと思っているみたいだ。確かに怖いゴーストもいるが、この学園にあるロザリアや他のゴースト達は優しい者達だ。
｢監督生ちゃん大丈夫だよ！監督生ちゃんの寮にいるゴーストも、ここのシェフゴーストも、優しくて面白いゴーストだからね。ほら見て、子供向け番組に出てくるマシュマロボディだよ！｣
ポロポロ涙が零れる瞳が、ほんの少し食堂の窓口を見る。そこにはいつものシェフゴーストが｢大丈夫だからね〜ほらマシュマロだよ〜｣と手を振っていた。
｢ごーすと？｣
｢そう。あれがゴースト。怖くないでしょ？寮に帰るのが不安だったら、けーくんがついていってあげるからね｣
｢オレも行くよ監督生｣
｢僕も一緒に行くぞ｣
エースとデュースも、な？と笑うと監督生は涙を拭ってトレイから離れた。
｢ほら子分、早く食おーぜ。オレ様が一緒に行ってやるからな！｣
グリムが監督生の手を引っ張って、ゴーストのいる所へ行く。手に力が入っているのが見えるけど、どうやらもうそこまで怖く感じていなさそうだ。
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埋夜冬(プロフ) - 茜さん» 読んでいただきありがとうございます！続編でやらせていただきますね！お待ちください！ (2022年1月30日 11時) (
レス) id: 71445b0c29 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - 夢主のイラストを見て可愛い！と叫びそうになりました。リクエストでハーツラビュルにお茶会に呼ばれたらというのをお願いします (2022年1月30日 11時) (レス) @page40 id: 6b60f4e764 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ユノンさん» こんにちは！コメントありがとうございます！私自身イラストが描けないので、絵心のある友人に頼んでみました！11日以降にまた覗いてみてください！きっとイラストが載ってますよ！ (2022年1月6日 17時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年1月6日 12時) (レス) @page3 id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 星猫さん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！続編までいくと思いますので、どうぞよろしくお願いします！！！ (2021年12月30日 14時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜 冬
| 作成日時：2021年11月21日 23時
