信じない理由 24 ページ25
それから魔法史の授業は順調に進み、四限が終わった。ボクはリドルさんが来るって言うから教室で待っている。
そう言えば、ボク、昼食どうしたらいいんだろう······？
お弁当箱が学園長が持ってきてくれた袋に入っていなかったので聞こうと思っていたのを忘れていた。ボクはお昼を抜いても大丈夫だけど、グリムはどうなんだろう。
｢頭使ったから腹減ったんだゾ！！あいつはまだなのか？｣
うーん、グリムまでお昼抜きはキツそうだな。オンボロ寮に戻って作ることが出来ればいいんだけど。
｢監督生、先生の言ってた事情って何なんだ？｣
｢僕も気になっていた。言えないことか？｣
エースとデュースも、リドルさんに聞きたいことがあるからと一緒に待ってくれている。2人ともボクが何も知らないことが本当に衝撃的だったみたいでずっと真剣な顔をしていて、ちょっと圧が怖い。
先生が表立って言わないってことは、違う世界から来たことはあんまり広めちゃダメなのかな。学園長さんの感じからしても、珍しい事だっていうのは分かるけど。箝口令が出されている訳でもない。迷いどころだ。
｢あっ、その―――――｣
｢監督生｣
そこへ丁度リドルさん達が来た。トレイさんとケイトさんも一緒だ。
｢待たせてすまない。エース、デュース、ちゃんと役目は果たしたんだろうね？｣
｢当たり前でしょ。こんなんがボッチでいたら1日ももちませんって｣
｢ちゃんと話聞かない先輩たちから監督生を助けました！｣
｢いや助けたのはオレだけどな！｣
リドルさんは二人を見てはぁとため息を吐いた。
｢分かった。報告は後で聞こう。監督生、昼食は？｣
｢無いです｣
｢そうか。では食堂へ行こう｣
｢はい｣
｢やーっとご飯が食えるんだゾ！｣
すごい。なんか皆で食堂に行くなんて友達っぽい！
向こうでは、自己紹介に失敗して友達なんて呼べる人が出来なかったから新鮮だ。
｢監督生は今日何したんだ？｣
横にいるトレイさんが聞く。トレイさんは年上のお兄さんみたいだ。ボクにはお姉ちゃんしかいないからお兄さんというのには憧れがある。
｢えっと、自己紹介して、皆の魔法を見て、飛行術の授業をして、この学園の歴史を知りました！｣
｢そっか！勉強になって良かったね、監督生ちゃん｣
トレイさんの隣にいるケイトさんがニッコリ笑う。授業、楽しかったから帰るまでの勉強が楽しみだ。
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埋夜冬(プロフ) - 茜さん» 読んでいただきありがとうございます！続編でやらせていただきますね！お待ちください！ (2022年1月30日 11時) (
レス) id: 71445b0c29 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - 夢主のイラストを見て可愛い！と叫びそうになりました。リクエストでハーツラビュルにお茶会に呼ばれたらというのをお願いします (2022年1月30日 11時) (レス) @page40 id: 6b60f4e764 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ユノンさん» こんにちは！コメントありがとうございます！私自身イラストが描けないので、絵心のある友人に頼んでみました！11日以降にまた覗いてみてください！きっとイラストが載ってますよ！ (2022年1月6日 17時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年1月6日 12時) (レス) @page3 id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 星猫さん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！続編までいくと思いますので、どうぞよろしくお願いします！！！ (2021年12月30日 14時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜 冬
| 作成日時：2021年11月21日 23時
