第17話 ページ19
次に起きた時は時計は11時を差していた。体は寝たことでスッキリしているけど、まさかあれから6時間も寝ていたなんて驚きだ。
｢おはよう。頭痛くない？一応二日酔いに効く薬を買ってきたけど｣
リビングにはイケメンがにこやかに手を振った。机には薬と水の入ったグラスが置いてある。寝ている間に買ってきてくれたのか。前世執事なんじゃないかと真剣に考える。
｢ありがとう、もらっていいかな｣
｢どうぞ｣
寝たおかげでさっきよりマシだが。やはり自分はお酒があまりにも弱いみたいだ。
お酒自体は好きなんだけどなぁ･･･。
｢今日は家で映画を観よう。色々借りてきたからさ｣
ホラーやファンタジー、ミステリーまで揃って借りてきたらしい。どれも映画を観ないAでも名前を知っている人気作だ。
｢気になるの、ある？｣
｢んー、全部面白そうだから迷っちゃうよ｣
｢じゃあホラーのやつを観よう。店でも1番にオススメされていたんだ｣
ということで、初めの上映はホラーものだ。変な風習がある村に主人公たちが引っ越してきて巻き込まれて怪異にあう話。
Aはホラーがあまり好きではない。まあ観れないわけではないので、娯楽として楽しむことを頑張ろうと思う。
｢･･････ねぇA｣
お菓子を準備してDVDをセットするとき、ふとサクヤはAに尋ねた。
｢この前のinefficiencyってバンドの曲、Aは好き？｣
サクヤが微笑み以外のひどく苦しそうな顔をしたバンド。Aはその話をしないようにしていた。サクヤが悲しまないように、CDは隠すようにしまって、出社するときだけ音楽を聞くようにしていた。だがサクヤからこの話が出ると思わなくて目を見開く。
｢うん。辛かったときこのバンドの曲を聴いたら元気になったし、俺はボーカルの声が好きなんだ。このボーカルの人、作詞もしてるし作曲も出来るんだよ！ボーカルさんの歌詞、すごく綺麗で、心に響いてくるんだ。だから好き｣
曲を思いだして自然と口角があがる。いい曲ばかりのグループなんだ。
｢そっか｣
何て返されるかと思ったが、サクヤが発したのはただ一言だけだった。
顔を上げるとサクヤは今までに見たことないくらい自信に満ち溢れた笑顔を浮かべていた。
｢好きか。きっと本人が聞いたら喜ぶと思うよ｣
じゃあ映画を観よう、とサクヤは再生した。
何だかサクヤのテンションが上がった気がするのでよく分からないがよかったと思う。
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*-七海-*@めぐ民 - う〜ん…泣ける！もう、今我情緒不安定だからww涙めっちゃ出るんやけどww (2020年8月25日 21時) (
レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
*-七海-*@めぐ民 - 埋夜冬さん» なりましょう！(2人は我らが見てるって事を知らないのだな…) (2020年8月11日 23時) (レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - *-七海-*@めぐ民さん» よし！2人で木になりましょう！！！ (2020年8月9日 22時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
*-七海-*@めぐ民 - 埋夜冬さん» wwwじゃあ、我はその木の枝役に立候補します！！ww (2020年8月9日 22時) (レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - *-七海-*@めぐ民さん» でしょう！？私はめちゃくちゃイケメンな相手にやってるのを見る木の葉役に立候補します！！！ (2020年8月9日 13時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2020年6月28日 22時
