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3話[☆] ページ7

朝、神樹琉司が学校に来た。
普段学校に来ない彼が来た事でクラスメイト達は物珍しそうに彼を見ている。
が、クラスメイト達は彼が扉を開けた瞬間にシン、と静かになる。

椅子を引く音がした、彼は自分の席に座ったらしい。
彼の事だ、絶対に僕を探すだろう。
かぐや様を見つけたい彼の事なのだから。

彼が歩いて来て僕の席の前に立つ。
それを見た僕は顔を上げる。
黒髪黒目、特に目立ったところもない普通の人。
そう自分では思っている。

「おい」

「は、はい……」

ビクッとはって僕は小さな声で返事を返す。

「てめぇ、名前はなんてンだ?」

「あ、は、葉鍵桜…です」

「俺の名前言ってみろ」
はぁ…
こればかりは仕方ないか
そう思った僕は目を泳がせたが、それに拒否権が無い事を知っている僕は諦めて彼の名を口にする。

「神樹琉司…」
そう言えば彼は
「ちょっくら付き合えや」
と言って顎で外を指す。
何を言いたいのかが分かった僕は頷くが、彼から見たらこの世の終わりのみたいな顔をしているのだろう。
面倒な事に巻き込まれたな…
と心の中でため息を何回も吐きながら人気のない屋上へと続く階段を目指した。

本当ならばバレて欲しくなかった…
会ってしまった事が僕の運の尽きだ…
改めて僕は自分の運の悪さを呪った。

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埋夜冬(プロフ) - 桧さん» 返信遅くなりすみません!続編にいくので、引き続き応援よろしくお願いします!コメントありがとうございました! (2021年9月7日 18時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃめちゃ面白いです!!更新楽しみに気長に待ってますね!! (2021年8月6日 0時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり(プロフ) - あおん。さん» コメントありがとうございます!ゆっくりとした更新になりますが、これからも応援の程宜しくお願い致します! (2020年9月28日 13時) (レス) id: 39d75deffc (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - あおん。さん» ありがとうございます!ちまちま更新していきますが、これからも応援よろしくお願いいたします! (2020年9月28日 8時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
あおん。 - 面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年9月28日 4時) (レス) id: 71950dc544 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜 冬 | 作者ホームページ:http://uratuku/sounewawawa1  
作成日時:2020年3月1日 13時

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