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7話[☆] ページ15

黒い門を通って玄関へと歩く。横には庭があって僕や両親の好きな四季折々の花々が咲いている。流石一流の庭師がいるからか枯れることなく咲き誇っている。

「今日親は?」

「2人とも単身赴任中でいないです」

ふーんと琉司から返された。案外興味がなかったのだろう。

「どうぞ」

僕が玄関を開けると「っス」と彼は言って頭を下げた。入ってすぐ右側を開ければそこにあるのは、スクリーンのような巨大テレビ、見るだけで良質な布でフカフカだと分かるソファー。結構色々なものが入る冷蔵庫に、ここで食事出来ると自分でも思っているキッチン。普通に考えるとこんなサイズのものは見たことがないだろう。

「すっげー・・・」

彼はお客様なのだからお茶の準備をする。一応言っておくと、ソファーは人をダメにするものだ。だから僕も座らない。

「部屋は上です。着いてきてください」

「おう」

2階へと続く階段を上るとベランダの反対側に部屋がある。奥の部屋こそコスプレ部屋だ。その部屋の扉を開けると目の前にあるのは数々のコスプレ衣装。有名なものから、マイナーなものまである。その中には前着ていたかぐや様のものもある。これらは今まで僕が着てきたものだ。

奥には布地とミシンが置いてある。この衣装達は

「自作か?」

「はい、そうですけど」

お茶を机に置いて答える。自作ということに驚かれてから僕の父がファッションデザイナーだったということを思い出したらしい。服のデザイナーは製作面でも少なからず縁がある。父の仕事をみている内に覚えてしまった。

「じゃあ着替えてきます」

「おう」

障子が立ててある角にウィッグと衣装を持って入る。
そこには、メイク用品がある。メイクに慣れてしまえばさほど時間はかからなくなる。

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埋夜冬(プロフ) - 桧さん» 返信遅くなりすみません!続編にいくので、引き続き応援よろしくお願いします!コメントありがとうございました! (2021年9月7日 18時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃめちゃ面白いです!!更新楽しみに気長に待ってますね!! (2021年8月6日 0時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり(プロフ) - あおん。さん» コメントありがとうございます!ゆっくりとした更新になりますが、これからも応援の程宜しくお願い致します! (2020年9月28日 13時) (レス) id: 39d75deffc (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - あおん。さん» ありがとうございます!ちまちま更新していきますが、これからも応援よろしくお願いいたします! (2020年9月28日 8時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
あおん。 - 面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年9月28日 4時) (レス) id: 71950dc544 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜 冬 | 作者ホームページ:http://uratuku/sounewawawa1  
作成日時:2020年3月1日 13時

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