夜桜様リク 遊園地デート ページ40
きっかけは、父からもらった遊園地の半額チケットだった。
『患者さんからいただいたんだが、私も優香里さんも行けなくてね。捨てるよりは使ってほしいと思って』
なんて言われたら断れなくて。さらに言えば蒼との合法的な遊園地デートなんて、行きたいに決まっている。だから有り難く頂戴しておいた。ちょうど休日は二人とも暇で何をしようか考えていたところだ。よし、遊園地デートに行こう。
「遊園地なんていつぶりかなぁ」
遊園地に着いた蒼はそう言って入り口を見上げた。中からは元気な悲鳴が聞こえる。
「それじゃ行こうか、A」
「うん！」
こういうとき、手を繋げたりしたらいいのにな、なんて。Aは叶わないことをほんのちょっぴり考えつつ遊園地に入った。
パンフレットに書かれているアトラクションの数はかなり多い。１日で乗れるだろうか。やっぱり遊園地と言ったらジェットコースターと観覧車かな。コーヒーカップにも乗りたい。限定グッズとかもほしいな。
「まず何から乗ろうか……Aは何がいい？」
「う〜ん、日帰りだから時間も限られてるし、乗りたいのだけピックアップしないとだよね」
すると蒼はニコリと笑みを深めた。かっこいい。
「それがね、このチケット、半額になるだけじゃなくてファストパスも付いてるみたいだよ。だから並ばなくていいし、遊び放題みたい」
え！？そんな豪華なもの僕たちに！？患者さんもしかしてここのお偉いさんなんじゃないの！？と慌てた。だが使ってしまったし中に入ったので返すことはできない。仕方ない。めちゃくちゃ楽しむことにしよう。
「じ、じゃあジェットコースターに乗りたい！」
「なら一番近いのはあっちだね」
それからと言うもの、蒼の完璧なエスコートで遊園地を案内された。蒼もここに来たの初めてなはずなのに。これもイケメンのオプション機能……。
ジェットコースターに乗ってコーヒーカップに乗って、空中を飛んでから物語に沿ったアトラクションを楽しんでお昼には限定ランチを食べることが出来た。蒼の頭にもAの頭にも、気づけば買っていたここの遊園地のキャラクターのカチューシャが付いていた。
「ふぅ〜たくさん遊んだね。待ってて、今飲み物取ってくるね」
夕暮れになってベンチに座ると、蒼はすぐ自販機のところまで駆けていった。
そう、そこまでは本当に楽しい遊園地デートだったのだ。そこまでは。
何故なら飲み物を取りに行った蒼に探したら、イマドキな女子たちに逆ナンパされていたから。
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埋夜冬(プロフ) - ｳｪｰｲさん» 喜んでいただけているご様子ですね！嬉しいです！ (2021年7月10日 22時) (
レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ｳｪｰｲ - (*＾▽＾*) (2021年7月10日 22時) (レス) id: 600bb56534 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - アギャァァァァァァ！！無理尊い、辛い、泣けるンゴ、吐血するンゴ、つかしたんご (2019年9月19日 22時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
カナ - （＾∇＾） (2019年7月13日 14時) (レス) id: 99b9fc8fa9 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！もうすぐ終わりますのでお楽しみに☆ (2019年7月12日 7時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作者ホームページ：http://uratuku/sounewawawa1
作成日時：2019年3月5日 23時
