世界一綺麗な音【宇髄天元】

37音目 ページ41

カァッ！！！カァッ！！






『ぅるさ……ぃ』



チュンッチュンチュンッ





「んん…………」





「おい宇髄居るかァ……！？！？」





『んぅ………………』




目を開けると、袖に手を通していない宇髄さんと


目を大きく見開く不死川が居た







ズキッ





腰………………痛っ…………




なにこれ…………








あれ、昨日……私………………………………




"なぁ、やっぱ我慢出来ねぇ


していいか？"




そう宇髄さんに言われて……………………









私…………流されちゃった……？？？？






"うずっ……ぃ、さんっ………………っんぁ"



"あんま締めんなっ…………キツい……"









「………………っ服着ろテメェら！！！！！！」





赤くなった顔を隠し、そっぽ向いて戻っていく不死川





『……っ、わ、たひ


ふ、ふく、ふ、ふくふくふく


服着てないっ！？！？』




「お前…………覚えてねぇの？

3回くらいやった後にもう1発やろうとしたらいきなり寝たこと


生殺しだよな……ほんと」







私の頬を掴んで振り回す宇髄さん




『ほへんぁひゃいっ……』



「………………ん、その格好見てたらもう１回……」



『はいちょっと黙って下さいっ！！！！！』





部屋の前から

宇髄……早く来い！！！

という叫び声が聞こえてくる





「あ……やべ、今日柱合会議だ」



『馬鹿じゃんっ！！早く行きなよ……！！


私も任務だし……！』



「おう、行ってくるわ」




欠伸をしながら部屋を出ていく宇髄さん



だから服着ろっつってんだろ！！！！！



不死川の大きな声が家中に響いた



私も隊服に袖を通して髪を結い上げる








腰に刀を刺して前髪を整える





『よしっ！


行こうか』



烏を肩に乗せて玄関に向かう




「Aー、いってらー」



『ん、行ってくるねー！！不死川！宇髄さんの事頼むね……！』



「あァ」




手を振って、走って家を出る



『烏、場所は？』



「南西ノ街ィー！！！！！

女性ガ毎日消エテイル！！！！！！


悪シキ鬼ヲ滅殺セヨ！！！！」



『了解、着いてきてね！！！』









……








……






『なにこの街……………


烏、本当にここで合ってるの？』






「私ハ間違エナイ！！！！！」




よく耳を済ませても何一つ聞こえてこない




夜になっても賑わうただの街だ


鬼の音など全くしない





ただ1つ聞こえてくるのは






__甘い夜の嘆き声

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